福祉施設に勤める皆さん。ご利用者さんとの会話のきっかけを掴むのに苦労していませんか? 特に相手が施設を使用し始めて間もない場合などは、話題作りが大変と感じる人もいるのではないでしょうか。
「生活支援員として『つかみの鉄板ネタ』がほしい」
「話しづらそうにしているご利用者さんとの、会話の突破口がほしい」
「自分も相手も笑顔になりたい」
そんなアナタに、今日は私のとっておきの「おもしろクイズ」をご紹介します。ご利用者さんの答えが全部正解になるクイズです。紹介するのは3種類ですが、ご利用者さんの数だけ出題のバリエーションを増やすことができます。
この記事は、
・生活介護事業所の生活支援員さん
・見学の受け入れを担当している職員さん
・『つかみの鉄板ネタ』を探している人
におすすめです。
買い物クイズ
ある程度質問の内容が理解できる、というご利用者さんがいる場合にオススメのクイズです。
「算数の問題です」と前置きして、次のような問題を出します。
「ああ、これは計算問題だな」と思わせるのがポイントです。まさかアメの味を聞かれるとは思っていないので、意表を突かれたご利用者さんや周囲の人が結構笑ってくれます。
具体的な答えを出すのが苦手なご利用者さんの場合には、
アメは好きですか?
レジ袋はいりますか?
ポイントカードはお持ちですか?
など、「Yes/Noで答えることができる質問」が答えやすいです。
問題文は「1つ〇〇円のアメを1つと」さえ入っていれば、あとは自由に変えてもらって大丈夫です。
いかにも「真面目な計算問題を出そうとしている」という雰囲気を出すのがコツです。
バス停の乗り降りクイズ
こちらも、ある程度答えることができるご利用者さんにウケが良いです。「買い物クイズ」もそうですが、周囲を巻き込んで笑顔に慣れるのが魅力です。
最初に「あなたはバスの運転手さんです」と伝えるのがミソです。これも、「難しい計算問題だな」と思わせておいて、相手の想像の斜め上から全く予想外の問題を出します。
他にも、
・あなたの好きな食べ物はなんですか?
・ここはどこですか?(施設の名前)
・今日の朝ごはんは何でしたか?
障害特性上、筋道を立てて考えることが苦手でも、ご自分のことであれば答えることができるご利用者さんもいます。こちらも、ご利用者さんの答えが全部正解になるクイズです。
10回言うクイズ
正式名称がわからないんですが、言葉を10回繰り返してもらい、似たような言葉でひっかけを誘うクイズがあります。(「ピザ」と「ヒザ」の問題が有名ですね)
これをアレンジして、会話のきっかけを掴むクイズを出すことがあります。「不正解だと気分が落ち込んでしまう」というタイプのご利用者さんや、初めて見学に来て、ちょっと緊張気味の人へのアプローチにいかがでしょうか?
もはやクイズでも何でもないんですが、周囲の人も含めて意外と笑ってくれる率が高いです。これくらいシンプルな方が、相手に届きやすいのかもしれません。
うまくいけば、ご利用者さんから「言うだけ!?」というツッコミが返ってきたりするかもしれません。そうなれば、会話が一気に動き出す可能性が広がります。ただし、スベる時は思いっきりスベってしまうのがこの問題の弱点です。
買い物クイズやバスの乗り降りクイズにも共通する部分がありますが、「相手の意表をつく」というのが、会話のきっかけとして有効に働く場合が多いです。
「全部正解」の魅力
全部正解になるクイズの魅力は、その場にいる全員が笑ってくれる可能性があるだけではありません。
「正解した」と思える経験が蓄積することで、ご利用者さんの自信になったり、他の人とも話せるようになるなど、好循環が期待できます。
日中活動の合間に出題することもできるので、ちょっとしたスキマ時間をつなぐのにも役立ちますよ。
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まとめ
今回は「ご利用者さんとの会話のきっかけを掴む」をテーマに、私が実際に使っているおもしろクイズをご紹介しました。
- ストレートで回答するのが苦手な場合は、Yes/Noで答えてもらうパターンもアリ
- 「ご利用者さんの答え」に「問題」を合わせるという視点で出題する
- 意表を突くことで、会話のきっかけを掴むことができる
最後にお伝えしたいのは、クイズを出す時に「ご利用者さんへの尊敬を忘れてはいけない」ということです。出題する相手は年齢相応の大人である、ということを忘れず、子どもを相手にしているような受け答えにならないようにすることが大切です。
うまく使いこなせれば、つかみの鉄板ネタとして活用できるのではないでしょうか。
あなたの周囲に、素敵な会話が広がりますように。
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