40代になってから、仕事の疲れがなかなか取れない——
そんなふうに感じること、ありませんか?
生活支援員という仕事は、体力だけでなく、神経もずっと張りつめた状態が続く仕事。
終業後はぐったりして、「何かリフレッシュしなきゃ」と思いつつも、
わざわざ特別なことをするのは、正直しんどい。
そんな方にこそおすすめしたいのが、「いつものお風呂」を少しだけ工夫してみるセルフケアです。
手間も時間もかけずに、ほんの少しの“遊び心”を足すだけ。バスソルトを計量する必要も、キャンドルを焚く必要もありません。
それだけで、お風呂が「ただの習慣」から「自分のための時間」へと変わります。
今回は、私自身が実践しているお風呂の楽しみ方を3つ、ご紹介します。
【📌仕事と暮らしのベストバランスを大事にしている私のプロフィールはこちら】
【1】入浴剤ルーレットで気分を切り替える

お風呂を楽しむアイテムの代表といえば、入浴剤ではないでしょうか。でも、それでは「いつものお風呂時間」と変わらない。そんなあなたにおすすめしたいのが”入浴剤ルーレット”
方法は簡単。いくつかの入浴剤をストックしておいて、その日どれを使うかは目をつぶって選ぶ。ただそれだけのことですが、ちょっとした“くじ引き感覚”を追加するだけで、その日の気分を楽しめます。
この”くじ引き感覚”、実は心理学でいうところの「決断疲れ」への対処に似ているんです。
常に一歩先を予想して動く生活支援員だからこそ、結果を運任せにすることで、無理なく気分を切り替えるきっかけになります。
👉️心を強くする 思考力の鍛え方|「決断疲れ」の対処法(関東百貨店健康保険組合)
【2】間接照明的な明るさで、浴室をくつろぎ空間に

これは少し好みが分かれるところですが、脱衣所の電気だけを点け、浴室の明かりは消して入浴するという方法。
脱衣所から漏れるほんのりした明かりだけの空間は、いつもの浴室をまるで温泉のような落ち着いた雰囲気に。
感覚過敏のあるご利用者さんへの対応を応用したものだと考えてもらえれば大丈夫です。視覚的な刺激が減ることで、自然と呼吸がゆっくりになり、心も落ち着いていきます。
※浴室の構造によっては安全面に配慮して調整してください。
👉️照明の選択が生活を変える!視覚過敏の人へのヒントとアドバイス(感覚過敏研究所)
【3】100円のアヒル:思考を手放す時間をつくる

これ、実は私の一番のお気に入りです(笑)
100均で買える黄色いアヒルちゃんを、ただ湯船に浮かべるだけ。
意外かもしれませんが、これだけで心がふっとゆるむことがあります。
ただぷかぷかと浮かんでいる姿を眺めていると、自然と「無心」になれるんです。これ、調べてみたら「マインドフルネス」と呼ばれる心の動きに近いみたいです。
仕事では気を張って見守りをしている生活支援員だからこそ、お風呂でアヒルちゃんをぼんやり眺めることで、心にゆとりが生まれるきっかけになります。
私はこの“何も考えていなそうな表情”に、ふっと力が抜けるような安心感をもらっています。
🛀まとめ:気を張る日々に、”遊び心”を
生活支援員の仕事は、人の心と生活に寄り添い、相手のことを常に考えて行動するため、自分の疲れに気づきにくくなりがちです。
だからこそ、お風呂の時間を自分をいたわる時間にしてみてください。
どれもすぐに試せて、特別な準備も必要ありません。
ほんの少しの工夫で、「今日もよくがんばった」と自分に声をかけたくなる時間が生まれるはずです。
厚生労働省のこちらの資料でも、「自分の健康は自分で守る」という考え方や、ストレスとの向き合い方の大切さについて書かれています👇️
🌿今やっていることを「楽しい」と思える感覚こそ、私にとってのセルフケアです。
「入浴剤ルーレットで遊んでる私、好きだな〜」と感じられることが、きっと心の余白になります。
日々を支えるあなたに、ささやかな“整え”の習慣を。
生活支援員の「心と疲れのあるある」が読んでみたい人のために、こちらの記事を置いておきますね。
【生活支援員のためのセルフケア】の記事をもっと読みたい人は、まとめページから記事一覧をご覧ください。
生活介護事業所で15年働く、現役の生活支援員です。小学校第1種教員免許や、介護福祉士、ケアマネージャーの資格を持っています。
でも実は、常に第一線で働いてきたわけではありません。調子を崩して、専門家の力を借りながら立て直した時期もあります。
その経験から、「セルフケアって大事だな」と実感するようになりました。
このカテゴリでは、あの時の経験が誰かの役に立てればという願いを込めて、“体をいたわる支援のしかた”や、“ちょっとした整え方”を、私なりの言葉でまとめています。
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