生活介護事業所で働いていると、想像以上に「人前で話す機会」が多くありませんか?
まなレク(“学び”の要素を取り入れたレクリエーション)をはじめ、季節のイベントや日中活動など、話す場面は意外とたくさんあります。
でも…
- 「人前で話すのがとにかく苦手」
- 「ご利用者さんが退屈そうに見えて焦ってしまう」
- 「出だしで詰まって頭が真っ白になる」
そんな悩みを抱える支援員さんも多いと思います。
実は私もその一人でした。
今回はそんな私が、実際のまなレクで使っている「ご利用者さんをぐぐっと惹きつける鉄板ネタ」を4つご紹介します!
話すのが苦手でも大丈夫。大事なのは「自信」と「声」

最初にお伝えしたいことがひとつだけあります。
それは、「人前で話すんだから、緊張して当たり前」ということ。
よどみなく話すことが“うまさ”ではありません。
途中で詰まっても、言葉を探して間が空いても大丈夫。
一番大切なのは、自信を持って大きな声で話すこと。
ご利用者さんが見たいのは、完璧なプレゼンではなく、あなたの一生懸命な姿です。
【鉄板ネタ①】48択クイズ

問題を出すときに「この問題、48択でいきたいと思います」と真顔で振ってみましょう。
すると…
- 「多すぎるでしょ!」
- 「書ききれないよ〜!」
という楽しいツッコミが返ってくることがあります。ポイントはあくまでも真面目な表情で言うこと。
ちなみに派生形として
「じゃあ52択にしてみますか」もアリです(笑)
【鉄板ネタ②】全部同じ答えの3択クイズ
こちらもクイズ形式のときに、ご利用者さんの顔ぶれを見ながら使い分けています。
「1番:ダンゴムシ、2番:ダンゴムシ、3番:ダンゴムシ。さあ、どれでしょう?」
というように、すべて同じ答えにするのがポイント。
真顔で出題すると、想像以上にウケることがあります。
特に、前後の文脈を追うのが苦手なご利用者さんには、この“わかりやすい面白さ”が響きやすいと感じています。
【鉄板ネタ③】思いっきり大きく書く
ホワイトボードや黒板に、一文字だけものすごく大きく書く。
たったこれだけなんですが、意外と笑いが起きます。
「大事なことなので大きく書きます」と前フリをすると、さらにウケやすくなります。
コツは、オーバーリアクションを恐れずにやること!
体を大きく動かして書くことで、空気がふっと和みます。
【鉄板ネタ④】予想外のBGMを流す
導入が終わったタイミングで、
「今日は真剣な感じでいきたいので、BGMをかけますね」
と前置きして、スマホから「きらきら星(オルゴールver)」を流すというネタです。
- 「盛り上がる感じでいきたいので…」
- 「眠くならないように…」
など、“狙っている雰囲気”を言葉にしてから流すのがポイント。
そして流れる「ミスマッチなゆるゆるBGM」がご利用者さんの笑いを誘います。
YouTubeで「きらきら星 睡眠 オルゴール」などで検索すれば、すぐに使えるBGMが見つかりますよ。
緊張しても、話せなくても、届けたいのは「あなたの声」
今回ご紹介したネタはどれも小さな工夫ですが、ご利用者さんとの距離がグッと近づくきっかけになります。
- 話すのがうまくなくてもいい
- 「間」ができても大丈夫
- ただし、自信を持って堂々と
そして何より大切なのは、「ウケを取ること」ではなく、「一緒に楽しみたい」という気持ちです。
おわりに:私も最初は緊張してばかりでした
「上手く話さなきゃ」「ご利用者さんに飽きられたらどうしよう」
そんな気持ちで空回りして、落ち込んでしまうこともありました。
でも今は、「噛んでも、詰まっても、大きな声で届ける」ことを大事にしています。
そうして少しずつ、自分なりの“鉄板ネタ”ができてきました。
私の経験が、まなレクに挑戦したいけれど不安なあなたの、ほんの少しのヒントになれば嬉しいです。
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