生活介護事業所の日中活動で取り入れられる「まなレク」は、軌道に乗れば施設の魅力を高める大きな武器になります。
とはいえ、
「座っていることが苦手なご利用者さんが多くて、活動として成立するか不安…」
というお悩みもあるのではないでしょうか?
今回は、ウォーキングとコラボすることで、座学が苦手なご利用者さんにも楽しく参加してもらえる、まなレクのアイデアを3つご紹介します。
ウォーキングが苦手な方のモチベーションアップにもつながるアイデアばかりなので、ぜひ最後までご覧ください。
【小学校の教員免許を活かして”まなレク”を実践している私のプロフィールはこちら】
活動のポイントは「目的のあるウォーキング」

今回ご紹介する活動のキーワードは「ウォーキングに目的を持たせること」です。これにより、体を動かすことと“学び”を自然につなげやすくなります。
活動のスタイルとしては、
- ウォーキングを通じて学ぶ
- ウォーキングが苦手なご利用者さんにも“調べ役”などで協力してもらう
といった、どちらの方法でも取り入れることができます。
「歩く人」と「調べる人」で役割を分ければ、得意不得意を補い合うような、相互補完の支援にもつながります。
ウォーキングが苦手なご利用者さんへの対応については、こちらの記事をご覧下さい👇️
👉️ウォーキングが苦手なご利用者さんへの支援は、こんな方法で対策しよう!
①写真撮影×自然観察

ウォーキング中に植物や風景、見つけた生き物の写真を撮るという活動です。戻ってから何を見つけたのかを一緒に調べることで、立派なまなレクになります。
おすすめポイント:
- 季節ごとに繰り返し実施可能
- 同じ場所を月ごとに撮影し、変化を比べる活動にも応用可能
- Googleレンズなどのスマホ検索機能で簡単に調査ができる
私の経験として、「集団での活動は苦手だけど、レクリエーションに参加したい」というニーズに応えるため、写真撮影は個別に、調べ活動はみんなでという風に実施したことがあります。
👉️「みんなで」は苦手。でも楽しみたい!集団が苦手なご利用者さんに届けたい日中活動5選
②ゴミ拾い×環境学習

ウォーキング中にゴミを拾い、戻ってからその種類や量を調べて記録する活動です。地域の分別ルールや、SDGsと絡めた学びも自然に取り入れられます。
おすすめポイント:
- ゴミの量を量って記録すれば、データ比較のネタにもなる
- 季節によるゴミの量の変化を知るきっかけに
- 環境問題への関心を深めるきっかけにもつながる
SDGsについて知りたい人は、こちらの記事を参考にしてみて下さい。これ1テーマでまなレク数回分のネタになりますよ👇️
③歩数と距離×算数的アプローチ

ウォーキングで歩いたコースを記録し、地図上で距離を測ったり、時間を計算する活動です。数字が好きなご利用者さんにとっては、楽しみながら学べる内容になります。
実は私、地図を読むのが大の苦手なんです。送迎ルートを覚えるのも一苦労…。そんな私でも直感的に操作できるのがこちらの地図サイト👇️
👉️距離を測定する地図 – メートル、キロメートル、マイル、海里(japonyol.net)
距離やおおよその所要時間を自動で計算してくれるので、重宝しています。
おすすめポイント:
- メートル→キロメートルへの換算などの算数的な展開が可能
- コースを変えることで継続的な学びと運動が両立できる
- 地図を使った活動が苦手な方でも、クリックだけで計測できる手軽さ
まとめ:まなレク×ウォーキングは可能性の宝庫!
今回は、ウォーキングと組み合わせたまなレクのアイデアを3つご紹介しました。
- ウォーキングに「目的」を持たせることで学びにつながる
- 苦手な人のモチベーションアップにもつながる
- 季節やコースを変えることで、何度でも実施可能
人員配置などの課題はありますが、外の空気を感じながら、自分たちの体験を学びにつなげていくまなレクは、ご利用者さんの「生きる力」に寄り添う絶好のチャンスです。
私の職場では、撮ってきてもらった風景写真をモチーフに、創作活動の時間に絵を描く活動が人気です。
「まなレク×ウォーキング」、ぜひチャレンジしてみてくださいね!
【まなレク:実践】の記事をもっと読みたい人は、こちらの「まとめページ」から、記事一覧をご覧ください。
この記事を書いている私のプロフィール
現場歴15年の現役生活支援員です。小学校第1種教員免許を持っていて、現在も月に10回ほどまなレクを企画・実践しています。
ご利用者さんからは、「ちょっと賢くなった気がする!」「答えるのが楽しい!」とご高評を頂いております。
私が大切にしているのは、ご利用者さんの「W:わかった!」「I:いいね!」「N:なぜ?」⇒『W・I・Nポイント』を引き出すこと。W・I・Nについて、詳しくはこちらの記事をご覧ください👇️
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