「みんなで」は苦手。でも楽しみたい!集団が苦手なご利用者さんに届けたい日中活動5選

生活支援員のための日中活動アイデア
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ある日の生活介護事業所。ぽつんと1人で座っているご利用者さんに、「一緒にレクリエーションに参加しますか?」と聞いたところ、

「レクをしたいけど、みんなでやるのは苦手」

という返事が返ってきました。これは生活支援員として15年ほど働いている私の実体験です。

そんなとき、どんな選択肢があるのでしょう?

この記事では、「集団がちょっと苦手」「にぎやかな空間が疲れる」という方にもフィットしやすい活動を5つご紹介します。

【📌現役生活支援員として、日々ご利用者さんと向き合っている私のプロフィールはコチラ

この記事を読むと

・ソロでもできる日中活動のアイデアを知ることができます
・現場の温度感がある実践例を知ることができます
・「支援”に”合わせる」のではなく、「支援”を”合わせる」という視点が身につきます


☑まずは、「苦手」の中身に目を向けよう

一口に「集団が苦手」といっても、その感じ方は人それぞれ。
以下のような背景があるかもしれません。

特に、見通し支援との関わりが深い記事ですので、「ご利用者さんが安心して過ごせるヒントがほしい」という場合には、コチラの記事がおすすめです👇️

🌀 静かな空間のほうが落ち着く

感覚や聴覚に過敏がある方にとって、複数人でにぎやかに行う活動は刺激が強すぎる場合があります。

感覚過敏について詳しく知りたい人は、こちらの記事がとてもわかりやすかったです👇️

👉️感覚過敏の症状や原因、対処法、発達障害との関連性についてマンガで解説(BRAIN CLINIC)

🧩 人との関わりに不安がある

「うまく話せなかったらどうしよう」「失敗したら…」という不安から、集団での活動を避けてしまう方もいます。

💭 マイペースに過ごしたい

自分のペースで楽しみたいという気持ちが強く、相手のペースに合わせるのが苦手な方もいます。

特にASDのあるご利用者さんの場合、自分のルーティンが強くインプットされていて、集団での活動が苦手な場合があります。

ASDについては、こちらの記事が非常に参考になります👇️
👉️大人のASD(自閉スペクトラム症)の特徴は?(スマイルクリニック イムス東京)

私が関わっているご利用者さんにも、ルーティンの中にパズルなどの活動を取り入れている人がいらっしゃいます。


「一人でも」「少人数でも」できる!おすすめアクティビティ5選

📚 読書タイム|静かな集中の時間を

本の世界にひたる時間は、気持ちを落ち着かせる力があります。

読み終わったあとに、希望する方だけで感想を共有してもOK。強制しない「ゆるやかなつながり」も生まれます。

読書がもたらすメリットについて知りたい方は、こちらの記事をご覧ください👇️

👉️読書が脳にもたらす効果とは?(STUDY HACKER)


🎸 音楽(演奏)|個別でも、セッションでも

音楽と聞くと集団での活動をイメージすることが多いですが、楽器の演奏を楽しむ“ひとり音楽タイム”もおすすめ。

音の出し方に正解がないので、自己表現としても◎。慣れてきたら少人数でのセッションに進んでも発展がありますよ。


🎬 映画鑑賞|“共有しなくても楽しめる”空間

音楽と同じく集団での活動、というイメージが強い映画ですが、じつは同じ空間で同じ映像を見ていても、「誰とも話さなくていい個別の活動」という側面もあるんです。

そんな「一体感と自由さ」が共存する活動。照明や座席の配置を工夫すれば、より安心できる時間になります。


🎤 一人カラオケ(ソロカラ)|マイペースに声を出す

カラオケ=みんなでワイワイ、だけじゃありません。
ひとりで歌う、職員とデュエットする、2〜3人で実施…など、形を工夫すればニーズに合わせて無理なく楽しめます。


🎲 ボードゲーム・カードゲーム|1対1からスタートできる交流

UNOやトランプなど、少人数でじっくり遊べるものは、距離の取り方がちょうどいいので、私が特におすすめしている活動です。
「勝っても負けても楽しいと思える雰囲気づくり」が続けやすさのポイントです。


私の実践例2選!

事例①:カラオケが好きだけど待つことが苦手なAさん

Aさんは、ASDの傾向が強く、「どれくらい待つのか」という見通しが持てないことに強い不安があります。反面、歌を歌っているときには笑顔が見られます。

実践:参加するご利用者さんに了解を得て、Aさんに1番最初に歌ってもらうことにした。歌った後は自分のしたいことをしてもらい、他の参加者でカラオケを続ける。(もしAさんが「歌を聞きたい」と思ったらそれももちろんOK)

⇒個別の活動と、集団での活動のハイブリッド作戦!

事例②:集団では本音が話せないBさん

Bさんは、人に見られていると思うと緊張が強くなってしまうタイプです。レクリエーションには参加するものの、自分から何かを話してくれることはありません。

実践:読書の時間を設定し、私も一緒に読むことにした。緊張しないよう、横並びに座ったことで、自分の思っていることを話してくれる機会が増えた。

「同じ空間にいるけど、それぞれ別の時間を過ごしている」という安心感を持ってもらえた!

もし、施設全体でできるイベントのネタにお困りでしたら、こちらの記事でネタの”ストックスキル”を身につけてはいかがでしょうか。


まとめ|大切なのは、「やってみたい」に寄り添うこと

ご利用者さんが「何かやってみたい」という気持ちはとても尊いもの。それは、集団生活が得意であっても苦手であっても関係ありません。
無理に参加を勧めるのではなく、その気持ちを尊重して、「ひとりで」「少人数で」できる選択肢をそっと差し出す。

その積み重ねが、信頼にもつながっていきます。


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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。

ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「アイデアが斬新」、「フォローが上手」とご評価頂いています。

ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️

👉️ABA|応用行動分析(Together)

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