「生活介護事業所で、ご利用者さんとの会話のきっかけがほしい」と思っている生活支援員さん。今回は、生活介護事業所で15年間勤務している私の、「生活介護事業所あるある」を聞いてください!
この記事では、生活介護事業の「四季のあるある」をご紹介します。障害者福祉の世界に興味がある人に、生活介護事業所をより身近に感じてもらえるような、思わず頷いてしまう…かもしれないあるあるネタを集めました。
この記事は
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・話題作りのネタがほしい生活支援員さん
・生活介護事業所を知るきっかけがほしいご家族さん
・あるある大好きな当事者さん
におすすめです。
春のあるある
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まずは「春のあるある」から行きましょう。秋のあるあると共通する部分が多いので、「花粉症の季節あるある」みたいな感じでご紹介します。
送迎車のフロントガラスにびっしり付いた花粉を見て、テンションが下がってからのスタートになりがち
ウォッシャー液を吹きかけてワイパーを動かしても、しぶとく張り付いている花粉たち…。春は花粉が多いので、フロントガラスが黄色っぽくなってしまいがちです。
ハイエースを運転するときには、フロントガラスの面積が大きいのでテンションの下がり幅が増加してしまいます。
ちなみに私、「フロントガラスの汚れが気になって仕方ない」タイプなので、毎回テンションが下がってからのスタートです。
日中眠い人が多くなりがち
前の日に鼻詰まりがひどくて眠れなかったなど、春は日中に眠そうにしている人が多くなりやすい時期でもあります。まさに春眠暁を覚えず。
昼夜逆転してしまう恐れがなければ、少しの時間うとうとしてもらうなど、臨機応変な対応が必要になります。
マイ箱ティッシュの持ち込みが増えがち
この時期は、施設内に「個人名の書かれた箱ティッシュ」が増えます。
花粉症に悩むご利用者さんは多く、常にそばに置いて、気になった時にいつでも使えるようにと、ご家族さんが専用の箱ティッシュを用意してくれる場合があります。
何度も鼻をかんでいると痛くなってしまうので、いわゆる高級ティッシュが大活躍です。
「ティッシュティッシュ…あ、あった! あ、これ○○さんのだ」
という状態になりがちです。
夏のあるある
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続いては夏のあるあるです。暑さが苦手な方なら共感していただけるのではないでしょうか。
トイレが暑いのでご利用者さんも支援者も汗だくになりがち
これはご利用者さんにとっても、トイレ介助をする支援者にとっても重大な問題です。
施設内はエアコンが効いているんですが、トイレにはエアコンが無いため、かなりの暑さになります。
着衣の上げ下ろしや、車いすからの立ち上がりの補助など、ご利用者さんによっては介助の手順が多い場合があるので、たとえ僅かな時間でもお互い汗だくになってしまうことがあります。
送迎車にセミの抜け殻がくっつきがち
これは私の職場だけかも知れませんが、夏場によく起こりがちな出来事です。
駐車場に何本か木が植えてあるためだと思うんですが、ワイパーブレードやサイドミラーなどにセミの抜け殻がついていることが多いです。
ドアを開けた時にポロッと落ちてくると、かなりびっくりします。
着替えをしたご利用者さんの雰囲気が変わりすぎて、一瞬戸惑ってしまう
ご利用者さんを探す時に、着ているTシャツの色を参考にすることがあります。
朝あいさつをした時に、「〇〇さんはグリーンのTシャツを着ているな」という印象が残っていたのに、そのご利用者さんが何かのタイミングで着替えをすることがあります。
それを知らないままだと、ご本人さんが近くにいるのに
「あれ? 〇〇さん(グリーンのTシャツを来ているはず)がいない」
となってしまうことがあります。
夏場は汗をかいて着替えることが多いので、戸惑うことが増えがちです。
冷凍庫にマイアイスノンが急増しがち
冷感タオルや、アイスノンを入れるタイプの首に巻くタオルを愛用しているご利用者さんが何人かいます。
それぞれに名前を書いてもらってあるので、備品と間違うことはないんですが、この時期は何かの用事で冷凍庫を開けると「アイスノン多い!」となりがちです。
水分補給ももちろんですが、体温を下げる工夫も大切ですね。
秋のあるある
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続いては秋のあるあるです。季節感としては春のあるあるとよく似ていますが、この時期は温度管理に関するあるあるが多いです。
いつ長袖を着ようかみんなで迷いがち
秋は涼しくなってくるとはいえ、まだまだ半袖が手放せません。そろそろ長袖を着ようか、まだ半袖でいいか、間を取って7分袖にするか…。
朝に合わせると少し肌寒いけど、日中の最高気温は30℃超えてくる。長袖か半袖か。
ご利用者さんも私たち支援者も、迷ってしまいがちな季節です。
送迎車の温度管理に戸惑いがち
送迎車に限ったことではありませんが、この時期の車内はエアコンを付けると寒いし、消すと暑い。
私の職場のご利用者さんには、体温調節が苦手だったり、自分で「暑い寒い」を伝えるのが苦手な方がいます。
体温調節は、私たち支援者の大切な仕事の1つです。
テレビを観ているとお腹が空きがち
「食欲の秋」をテーマに、美味しい料理を紹介するコーナーが放送されているテレビを見ていると、お腹が空いてきます。
ちょうどお腹が空いてきたタイミングで、「安くて美味しいランチ特集」が流れてくるから不思議です。
冬のあるある
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最後は冬のあるあるです。
介助をするときに「あ、もう1枚来てたんですね」ってなりがち
車いすを利用しているご利用者さんは、体を動かすことが少なく、体が冷えてしまいやすいので、この季節は普段よりも厚着になる人もいます。
トイレ介助や着替えの介助など、ご利用者さんの衣服の着脱をお手伝いするときによく起こりがちです。
ひざかけの厚みで冬の訪れを感じがち
私の職場だけかもしれませんが、年中ひざかけを愛用しているご利用者さんが何名かいます。
夏場は薄手のタオルケットやバスタオルを使っているんですが、冬になると皆さん一斉に厚手のブランケットに切り替わります。
「ああ、冬が来たんだな…」と感じる瞬間です。
送迎時の挨拶が「今日も寒いですね」で固定されがち
ご利用者さんの自宅までお迎えに行くと、ご家族さんやヘルパーさんとお会いすることもあります。
その時の会話が「今日も寒いですね〜」に固定されがちです。
次の冬はどうなるんでしょうか…寒いのはちょっと苦手です。
日課の「ウォーキング」が、どう見ても「修行」に見えてしまいがち
ウォーキングを日課にしているご利用者さんがいる場合に起こりがちなあるあるです。
これは施設の立地条件次第ですが、冬の強風とウォーキングは相性が良いとはいい難い部分があります。
特に、山からの強い風が吹き付ける場所に建っている施設だと、強い山風に吹かれながらのウォーキングは、修行みたいになってしまいがちです。
私がよく一緒に歩くご利用者さんは、どんな風でも笑顔で歩いているので、強風も含めて楽しんでいる様子です。
まとめ
今回は、「生活介護事業所の季節のあるある」をテーマに、春夏秋冬それぞれのあるあるをご紹介しました。
これらは全て私とご利用者さんの関わりから。「わかる!」と思わず頷いてしまったものや、「それは共感できないな〜」と思われたもの、いろいろあったのではないでしょうか。
生活介護事業所でも、施設によって雰囲気は様々です。ご利用者さんとの話題作りなどに活かしていただければ幸いです。
※この記事は、私がSNS「note」で運営している『別館・めざせ!福祉マスター』の記事を再編集して掲載しています。こちらも併せてご覧ください。
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