この記事は、私がSNS「note」で運営している『別館・めざせ!福祉マスター』で掲載していた3つの記事を1つにまとめ、再編集して掲載しています。
「生活介護事業所に興味がある」と思っているそこのアナタ! 今回は、生活介護事業所で15年間勤務している私が、生活介護事業所の「あるある」をご紹介します。
この記事では、生活介護事業所の『食事介助』『トイレ介助』『着替えの介助』の「あるある」をご紹介します。障害のある人と関わる仕事に興味がある人に、障害者福祉を身近に感じてもらえるような、思わず頷いてしまうかもしれないあるあるネタを集めました。
この記事は
・生活介護事業所のことをもっと知りたい人
・ご利用者さんとの話題作りに困っている生活支援員さん
・「それ、わかる!」という気持ちを共有したい人
におすすめです。
⇒【関連記事】『生活介護事業所の『送迎』『車椅子の介助』『仕事中』の「あるある」をたくさん言いたい!』
食事介助あるある
食事介助していると自分もお腹が空きがち
施設によって職員の休憩時間の設定はいろいろあると思いますが、ご利用者さんの食事よりも、自分が後から休憩をとるパターンの場合によく起こります。
朝ご飯をほとんど食べずに出勤して、ものすごく空腹な時に限ってカレーとかが出てくるとさらに空腹が増してしまいます。
その日の昼食を家での夕飯の参考にしがち
私の勤めている生活介護事業所では、お昼ご飯にお弁当を注文する仕組みになっています。
「今日は焼き魚か」
「麻婆豆腐っていう手があったか」
など、夕飯のメニューに迷ったとき参考にしがちです。
自分の苦手なおかずがあるとちょっとテンションが下がる
私だけかもしれませんが、ご利用者さんの昼食に感情移入をしてしまうことがあります。
「(自分は)このおかず苦手なんだけど、食べてもらえるかな」
ってなってしまうんですが、ご利用者さんからしたら「知らんがな」っていう話ですね(笑)。
トイレ介助あるある
続いてはトイレ介助です。トイレ介助と一口に言っても、ご利用者さん1人ひとりに違った介助の方法あり、思った以上にスキルが必要な支援です。
手が冷たい時の介助がちょっと申し訳なく感じがち
冬場は特にそうなんですが、外から帰ってきてすぐの時など、手が冷たくなっていることがあります。
このタイミングでトイレの介助に入ると、ご利用者さんのズボンを下ろす時に、冷たい手が地肌に触れてしまうことがあります。
びっくりさせてしまう場合があるので、「すいません、ちょっと手が冷たいです」と声をかけるようにしています。
1回もトイレの介助に呼ばれない日があると変な気分になりがち
トイレ介助は生活支援員にとって身近な介助の1つです。普段どおり仕事をしていて、トイレ介助を頼まれない日は殆どありません。
ですが、「あれ? そういえば今日はトイレ介助に入ってないな」という日が極稀に、本当に極稀にあります。
そんな日の仕事帰りは、ちょっと変な気分になります。
自分がトイレに行きたいタイミングで介助を頼まれがち
これは本当に不思議なんですが、自分がトイレに行きたいタイミングで、ご利用者さんからトイレ介助を頼まれることが意外と多いです。
…私だけでしょうか?
急を要する時に限って、全てのトイレが使用中
急にトイレに行きたくなることってありませんか?
ご利用者さんも例外ではありません。
急にトイレに行きたくなったご利用者さんから介助を頼まれ、最寄りのトイレに向かうと使用中。
別のトイレに移動しても使用中。仕方なく最初のトイレに戻った瞬間にさっき行ったトイレが空いて…。
これは結構ひやひやします。
着替えの介助
最後は着替えの介助あるあるです。着替えの介助と言っても、
・最初から最後までお手伝いする(全介助)
・着替えをしているところを見守る
・苦手な部分(動かしにくい動作)だけをお手伝いする
・服の向きを整えて手渡す ⇒ 服を着る動作はできて、前と後ろの感覚を掴むのが苦手な人へのお手伝い
など、いろいろな方法があります。
支援者の右と左が混乱しがち
これは私だけでしょうか? 向かい合ったときよりも、隣り合っているときのほうが左右を間違えてしまうことが多いです。
着替えの介助の基本として、着患脱健(ちゃっかんだっけん)という考え方があります。
体の片側に麻痺がある人には、「動きにくい方から着て、動きやすい方から脱ぐと着替えやすい」
という介護技術のことです。
※脱健着患ということもあります。
○○さんは右側が動くほうだから、左側から着てもらって…、あれ? 右どっちだっけ? と、なりがちです。
春先の温度調節が難しい
季節的なものなので仕方がないのですが、急に暑くなったり寒くなったりする春先は、温度調節が本当に難しいです。
温度や湿度の感覚に過敏があったり、自分で自分の気持ちを言葉にすることが苦手な人にとっては、過ごしにくい季節ではないでしょうか。
同じメーカーのダウンがかぶりがち
軽くて動きやすいウルトラライトダウン、私も毎シーズン愛用しています。
ご利用者さんの中に、同じカラーのダウンを着ている人がいると、
「あれ? この服さっき○○さんに着てもらったけど…(実は違う人のダウンだった)」
「あ、○○さんのハンガーに別な人の同じダウンがかかっている」
といった状況になってしまいがちです。
まとめ
今回は、「生活介護事業所のあるある」をテーマに、3つのジャンルのあるあるをご紹介しました。
全て私の経験に基づくものです。「わかる!」と思わず頷いてしまったものや、「それは個人の感想でしょ〜」と思われたもの、いろいろあったのではないでしょうか。
同じ生活介護事業所でも、施設によって雰囲気は様々ですが、少しでも障害者福祉の世界に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
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