「まなレク」とは、「まなび×レクリエーション」を組み合わせたオリジナルの造語です。
私は生活介護事業所で10年以上、「学びは生きる力になる」をテーマに、日々の活動の中に「学び」を自然に取り入れる実践を続けてきました。
今回のまなレクは、
「大字(だいじ)」を学ぶ活動です。
一・二・三ではなく、
壱・弐・参といった表記に触れてみます。
お金の場面や契約書など、
日常生活で見かけることのある文字に触れることで、
「見たことがある」「知っている」という経験を増やす活動です。
「難しそう」と感じるかもしれませんが、
導入で、”あるアニメ”の力を借りて進行します。
まなレクの狙い
■ 支援現場でよくある困りごと
ご利用者さん本人の意思決定を支える場面で、
「どこまで噛み砕いて伝えるべきか」と悩んでしまうこと、ありませんか?
サービス利用や賃貸の契約書は、難しい言葉だらけです。
「少しでも難しい漢字に触れる機会を提供したい」
そんな希望に答えることができるのが、大字を使ったまなレクです。
■ 今回の活動で目指すこと
このまなレクでは、
- 「大字」という存在を知る
- 普通の数字との関係を見える化する
- 「知っている」という安心感を持つ
ことを目指します。
用意するもの
目安時間:15〜20分
使用物品:ホワイトボードとマーカー
支援のポイント
「一」と「壱」を並べて提示することで、
導入
今回のまなレクの肝は、導入です。
「鬼滅の刃は知っていますか?」
と問いかけてみて下さい。
知っていることを挙げてもらう中で、
「〇〇の呼吸、〇の型」
というワードが出れば大成功です。
この「鬼滅の刃を知っている」をフックにして、
ご利用者さんを大字の世界に引き込みましょう。
進め方
以降の進行は、シンプルです。
ホワイトボードに1〜10までの数字を書き、
対応する大字を書いていきます。
この時、
「鬼滅の刃以外でも見たことはありませんか?」
と問いかけるのがコツです。
「お金で見たことがある」
という意見が出てくれば万々歳ですが、
こちらから提示しても大丈夫です
つまずきやすいポイントと対策
✅ 無理に覚えようとしてしまう
→ 「読むだけでOK」であることを伝える
✅️数字と漢字がつながらない
→「大字というものがある」と知ることが大切であることを伝える
応用・発展バージョン
実は、大字のまなレクは、横展開がさせやすいテーマなんです。
・なぜ、お金の関係で大字が使われるのか
・100や1000にも大字はあるのか
・ローマ数字を学んでみよう
活動の時間内に発展させてもいいですし、
別な時間に再度取り上げることも可能なのが強みです。
ご利用者さんのうれしい変化(実体験)
普段は物静かなAさん。
大字をホワイトボードに書いている時に、
「見たことある!」
と声に出してくれました。
皆の前で話すのは緊張してしまうAさんでしたが、
「お母さんが、封筒に書いていた」
と、伝えてくれたことを覚えています。
終わり方|感想共有
活動の終わりは、「感想共有」がおすすめです。
”難しかった”も、”たのしかった”も、
素敵な意見として受け止めてあげてほしいです。
まとめ
この活動の最大のメリットは、
生活の中で出会う文字を体験的に理解できることです。
まなレクは、一方的に教える時間ではなく、
一緒に考える時間です。
W・I・N振り返り
W(わかった):大字について理解できた
I(いいね):読めなくても、見ているだけで面白い
N(なぜ):なぜ大字を使うの?
今日も、完璧でなくて大丈夫。学びは、ゆっくり積み重なっていきます



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