『まなレク』とは、「学び✕レクリエーション」という意味のオリジナルの造語です。
「学びは生きる力になる」をテーマに、生活介護事業所10年以上、まなレクを実践している私。今回は、生活支援員としての視点から、算数系のまなレクをご紹介します。
算数と聞くと、
- 計算問題はハードルが高い
- 難しそうで敬遠されがち
- みんなでやるイメージがある
そう感じてしまうかもしれません。
でも、そんなときにおすすめなのが、数独(すうどく)を使ったまなレクです。ナンプレ、とも呼ばれています。
数独は、
✅️個人でもできる
✅複数でも楽しめる
✅パズル感覚で楽しめる
まさに、かゆいところに手が届くテーマなんです。
この「算数っぽい学び」が、レクリエーションとして取り入れやすいです。
今回は、私が実践している「まなレク:数独」の進め方をご紹介します。
まなレク:数独のねらい
数独は単なるパズルではありません。
”考える時間が楽しいパズル”です。
数独を使う時に意識してほしいのが、
・数字への関心
・推理する力
・試してみる姿勢
です。
実はこれ、私が現場で痛感している「ご利用者さんの経験がどうしても少なくなりがち」な部分なんです。
パズルという楽しそうな入口から、数字への興味や、試してみるという経験につなげていくことを意識してみてほしいです。
用意するもの
目安時間:20〜40分(難易度によって調整可能)
まずは、数独プリントを用意して下さい。無料でダウンロードできるサイトがあるので、ありがたく使わせて頂いています。難易度は、ご利用者さんに合わせて選んで下さい。
個人で取り組む場合は、プリントがあればOKです。
複数で取り組む場合は、プリントではなく、ホワイトボードなどに問題を書き写して下さい。
私は、A4サイズの裏紙を4〜6枚貼り合わせて、それに問題を書いてホワイトボードに貼っています。
導入
今回に限ったことではありませんが、複数で取り組む場合には、「今日は何をするのか」を共有することがとても大切です。
思い切って、
「今日は“計算しない算数”をやります」
と切り出すのがオススメです。
もし、数独という言葉が難しければ
「数字を使うパズルです。クイズみたいなものです」
と言い換えてもらっても大丈夫です。
言い換えのスキルに迷ったら、コチラの記事を参考にしてみて下さい👇️
数独の基本的なルールとして、同じ数字は1回しか使えませんが、
経験上、この「同じ数字は1回しか使えない」というルールを共有することに大変さを感じています。
逆に、ここをおさえることができれば、驚くほどスムーズに進行できます。
ルールを伝えることが難しくても大丈夫です。
大切なのは「数字を楽しむこと」なので、その都度やり方を説明していけばOKです。
進め方(ソロ、複数)
ご利用者さんの障害特性によっては、「1人で黙々と取り組みたい」「他の人と一緒にいるのが苦手」というタイプの人がいます。
無理に全員でやろうとせず、必要に応じて別室を用意するなど、柔軟な対応をすることがポイントです。
■ 個別で取り組む場合
ご利用者さんが、「1人で黙々と取り組みたい」のか、「マンツーマン支援を希望している」のかによって、対応が変わります。
数独を完成させるという目標を意識しないほうが楽にできる場合もありますので、個別対応の利点を活かして、ご利用者さんがもっとも安心して取り組める方法を選んで下さい。
■ 複数で取り組む場合
ホワイトボードに書き出すことで、みんなで考えることができます。
ご利用者さんの集中力の持続時間は、人それぞれです。
長く集中できる人も、短期集中タイプの人も、同じ問題をみんなで解いていくことで、
これは私の実践例ですが、慣れないうちはほとんど答えが出ないこともあります。
ですが、それで大丈夫です。
「なぜ、ここにこの数字が入るのか」
という理由を説明しながら進めていくことで、少しずつ答えが出るようになります。
「みんなで一緒に数字を楽しむ」という部分さえ押さえていればOKです。
現場でのうれしい変化
本当にシンプルな話なんですが、最初は全く数独を知らなかったご利用者さんが、何回か問題を繰り返すうちに、
「ここには3が入る」
と言ってくれたことがありました。飛び上がるほど嬉しかったことを覚えています。
最初は解けなくても、繰り返すうちにできることが増えてくる。そんな「できた!」の体験が、次の参加意欲につながります。
終わり方(感想シェアがおすすめ)
締めはシンプルでOK。
「どうでしたか?」
と、問いかける方法がおすすめです。
”できた”も”できなかった”も、ご利用者さんの貴重な経験になります。
「もう1回やりたい」が出たら大成功です。
まとめ
- 数独は算数系まなレクと相性抜群
- ソロでも複数でも実施できる
- 計算が苦手でも参加しやすい
- 推理する楽しさが体験できる
- 数字への関心を自然に引き出せる
活動を考えるときは、
わかった!(W)
いいね!(I)
なぜ?(N)
この「W・I・N」を意識してみてください。
「数字を使ったレクがしたい」という場合には、
数独まなレク、ぜひ取り入れてみてくださいね。



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