PR

生活支援員の腰痛を減らすために。ご利用者さんに協力してもらいたい3つのこと

生活支援員のための”腰痛対策”
スポンサーリンク

生活支援員の腰痛対策というと、

  • 正しい姿勢
  • ボディメカニクス
  • ストレッチ

など、支援員側の努力が中心に語られることが多いと思います。

もちろん、身体の使い方を学ぶことはとても大切です。
しかし現場で長く働いていると、もう一つ大事なことに気づきます。

それは、介助は支援員だけの仕事ではないということです。

移乗や立ち上がりなどの場面では、
生活支援員とご利用者さんの動きがうまく合うだけで、
身体への負担は大きく変わります。

つまり介助は、
介助者とご利用者さんの「共同作業」でもあります。

今回は、腰痛予防の観点から
ご利用者さんに少し意識してもらえると助かるポイント
生活支援員歴15年の経験をもとに紹介します。


①「動くタイミング」を合わせてもらう

移乗や立ち上がりの場面では、動くタイミングがとても大切です。

例えば、

  • 車椅子から立ち上がるとき
  • 便座から立つとき
  • ベッドから起き上がるとき

こうした場面では、
介助者が「せーの」と声をかけて、
ご利用者さんとタイミングを合わせることがあります。

もしこのタイミングが合わないと、

  • 支援員だけが先に力を入れてしまう
  • 身体を持ち上げる形になってしまう

といった状況になりやすく、
腰への負担が一気に大きくなります。

逆に、

  • 声かけに合わせて少し力を入れてもらう
  • 一緒に身体を動かしてもらう

それだけでも、
介助者側の身体の負担はかなり軽くなります。


②「視線」を動く方向に向けてもらう

これは意外と見落とされがちですが、
視線の向きも身体の動きに大きく影響します。

試しに、視線を真横に向けたまま、椅子から立ち上がってみて下さい。
僅かですが、視線の方向に引っ張られるような感覚になると思います。

これは、全介助の場合でも同じです。
ご利用者さんの視線が、介助される方を向いていないと

  • 身体の向きがバラバラになる
  • 重心がずれやすくなる

ということが起こり得ます。

その結果、

  • 支援員が身体を支え直す
  • 無理な姿勢で支える
  • ご利用者さんが不意の動きをしてしまう

という場面が増えてしまいます。


③「つかまる場所」を正しく選んでもらう

立ち上がりや移動のとき、
ご利用者さんは何かにつかまろうとします。

そのとき、

  • 支援員の服
  • 支援員の腕
  • 支援員の首

などに強くつかまってしまうのは、危険を伴います。

もちろん、倒れないように何かを掴むのは、
バランスを崩さないための自然な行動です。

ただ、この状態になると、
支援員の身体に体重が集中しやすくなります。

その結果、

  • 中腰になってしまう
  • 無理な姿勢で支える
  • 姿勢を戻す時に無理な力がかかってしまう

といった負担が生まれてしまいます。

もし可能であれば、

  • 手すり
  • 車椅子のアームレスト
  • サポートスタンド

など、安定した場所につかまってもらうこと。
そして、どこを掴むのか、その都度ご利用者さんに声かけをすること。

これだけで、身体の負担を分散させることができます。


この3つが重なってしまった時

実は私自身、この3つが重なってしまった場面で、ぎっくり腰になったことがあります。

トイレで、立ち上がりのタイミングが合わず、首を掴まれたため体重が私の方にかかり、中腰の状態で大きな負荷がかかってしまいました。

その瞬間、腰の骨がズレたような感覚になり、
力が入らなくなって、動けなくなったことがあります。

今思えば、動くタイミングやつかまる場所をしっかりと声掛けしていれば、
防げた場面だったかもしれません。

まとめ|腰痛予防は「できる範囲での共同作業」

もちろん現場には、

  • 意思疎通が難しいご利用者さん
  • 身体をほとんど動かせないご利用者さん

もいらっしゃいます。

そうした場合は、
支援員側が工夫しながら支援することになります。

ただ一方で、

  • タイミングを合わせられる方
  • 少し身体を動かせる方

もたくさんいらっしゃいます。

そうしたご利用者さんに
ほんの少し協力してもらえるだけでも、
支援員の腰への負担は大きく変わります。

腰痛対策というと、
どうしても支援員の努力ばかりが注目されがちです。

しかし実際の介助は、
支援員とご利用者さんの共同作業でもあります。

お互いに無理のない形で動きを合わせることが、
結果として安全で安心な支援につながるのではないかと感じています

コメント

タイトルとURLをコピーしました