生活介護事業所の送迎業務。ご利用者さんが一日を安心して施設に通うために、安全感知が欠かせない仕事です。
その中でもリフト付き送迎車は、車椅子を利用している人の移動を支える大切なツールです。
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ただし、便利な一方で「ヒヤッ」とする瞬間は誰にでもあります。
この記事では、現場歴15年の私が、送迎時に体験した5つの「ヒヤッとした」場面と、そこから学んだ安全対策を紹介します。
【📌現役生活支援員、ほぼ毎日送迎車両を運転している私のプロフィールはこちら】
この記事を読むと
・筆者の「ヒヤリ」を知ることで、自身の安全運転に活かすことができます
・具体的な危険箇所がわかることで、対策を立てやすくなります
・ご利用者さんだけでなく、運転手自身の危険箇所も学ぶことができます
リフト格納時の足元

リフト昇降中は、どうしても「リフトに乗っているご利用者さん」に目が行きがちですが、リフトの横の席に座っているご利用者さんの足が、挟まれそうになったことがあります。
対策
- リフトに乗っているご利用者さん以外にも目を配る
- リフトの操作者と声を掛け合う
現場では、想定外のアクシデントが起きることも、決して珍しいことではありません。
リフト動作中の腕の巻き込み

Aさんは、自分で体を動かすことができず、生活動作の全てに介助が必要です。ある日、リフト上昇中に右腕が滑り落ち、手すりに挟まれそうになったことがありました。
対策
- 巻き込みやすい側を目視できるポジションでリフト操作
- 「突発的なアクシデントが起きるかもしれない」という予防的マインド
こういったケースは、多職種が連携するケース会議の場でも共有しておくと、安全対策がより万全になります。
もし、「会議を主催することになったけど、レジュメの書き方がわからない」ということであれば、こちらの記事を参考にされてはいかがでしょうか👇️
雨天時のステップ利用で足元が滑りやすい

雨天時、自分で歩くことができるBさんが、ステップで足をすべらせてしまったことがありました。
介助員が咄嗟に体を支え、Bさんに怪我はありませんでしたが、状況によってはBさんだけでなく、巻き込まれた介助員も怪我をしてしまう恐れがあるケースです。
対策
- ゆっくり降りてもらうように声かけをする
- 降りる前にステップが濡れていないかチェックする
助手席のドアが風に煽られた

風が強い日、施設に到着した送迎車から降りようとしたCさん。ご自分でドアを開けた際、強風に煽られドアが勢いよく開いてしまいました。
ドア周辺には誰もおらず、Cさんもドアからすぐに手を離したため、ドアが物や人にぶつかったり、Cさんが助手席から転落するといった状況にはなりませんでしたが、一歩間違えば重大な事故につながりかねませんでした。
対策
- 乗降時は、必ず職員がドアを開けるようにする
- ドアが開くまで待ってもらうように声かけをする
送迎時に、突発的なアクシデントはつきものです。こちらの記事では、車内に置いておきたい便利グッズについてまとめています👇️
ご利用者さん宅前での運転手の乗り降り

ご利用者さん宅へのお迎え。道路脇に車を停車させた場合、運転席が道路側になります。運転席から降りる時、後方に車や人がいるとヒヤッとします。
対策
- 焦らずに、後方を確認してからドアを開ける
- 駐車時は、可能なら“余裕のあるスペース”を選ぶ
まとめ
リフト付き送迎車は安全に使えばご利用者さんに安心を届けられる一方、油断すると大きな事故につながる恐れがあります。
- 目視できるポジションを工夫する
- ご利用者さんには、先回りするつもりで声かけをする
- 送迎車全体で「焦らなくてもいい雰囲気」を作る
ヒヤッとした経験は誰にでもあります。ですが、あなた自信が「気をつけよう」と思うだけでは、残念ながら不十分なんです。
大切なのは、それを共有し、施設全体として安全意識を高めることです。
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現場歴15年の現役生活支援員で、介護福祉士・ケアマネージャー・小学校の教員免許の資格を持っています。
一人ひとりの話をじっくり聴くのが得意で、悩みや困りごとの言語化や言い換えが得意です。ありがたいことに、ご利用者さんやご家族さんからは、「説明がわかりやすい」と高評価を頂いています。
送迎の安全のために欠かせないのが、自分自身をいたわるセルフケア。心と体を整えることが、安全に繋がると考えています。









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