生活介護事業所の日中活動でおすすめの生涯学習講座。軌道に乗れば、施設の特色にもなり得る活動ですが、「座っていることが苦手なご利用者さんが多いから、講座として成立するのか」という不安はありませんか?
そこで今回は、ウォーキングとコラボした生涯学習講座のアイデアを3つご紹介します。座学が苦手なご利用者さんはもちろん、ウォーキングが苦手なご利用者さんの動機づけにもなりますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事は、
・ウォーキングと生涯学習のコラボに興味がある人
・体を動かせる学びに興味がある生活支援員さん
・ウォーキングの動機づけを探している生活支援員さん
におすすめです。
講座のポイント!
今回の講座のポイントは、「ウォーキングに目的を持たせること」です。これによって、ウォーキングと学びを組み合わせやすくなります。
講座に参加するご利用者さんといっしょにウォーキングに行く方法と、ウォーキングが苦手なご利用者さんに協力してもらう方法があります。
ちなみに後者の場合は、「ウォーキングに苦手意識があるご利用者さんの、歩くきっかけになる」というWIN・WINの支援が成立するのもポイントが高いです。
写真撮影
1つ目は「写真撮影」です。ウォーキング中に、植物や生き物の写真を撮影し、帰ってきてから調べるだけで、立派な生涯学習講座として成立します。
図鑑があれば良いですが、生活介護事業所の備品として置いてある確率は高くないと思います。Googleフォトなどで検索する方法がおすすめです。
季節ごとに実施できるのが強みで、1ヶ月毎に同じ場所を撮影して見比べるのも、興味深い結果が得られますよ。
ゴミ拾い
続いては「ゴミ拾い」です。ウォーキング中に見つけたゴミを拾って、戻ってから環境をテーマにした講座につないでいきます。
ゴミの種類を調べる、重さを図る、地域ごとの分別ルールを確認するなど、これらすべてが学びになります。特に、ゴミの重さを図って記録する活動を続ければ、「ゴミが多い時期と少ない時期」などが見えてくるかもしれません。
SDGsを意識した社会活動としてもおすすめの方法です。
コースの詳細と、歩数を記録する
最後は「コースの詳細と、歩数を記録する」です。これは算数系の講座と組み合わせていきます。
ウォーキングでどこを歩いたかを記録し、マップなどで距離を測ります。地図上をクリックして、距離を調べることができるjaponyol.netさんがおすすめです。
このサイトは、距離を「メートル・キロメートル・マイル・海里」で表示し、徒歩でのおおよその時間まで計算してくれるので、講座との相性がバツグンなんです。
調べるだけでも立派な学びとして成立しますが、メートルをキロメートルに直したり、マイルや海里に変換するためにはどうしたら良いかを考えることができるなど、発展させることも可能です。
ウォーキングとしては、コースを変えて歩きたいご利用者さんと相性が良いです。施設周辺にいくつかコースが用意できる場合には、取り入れてみてほしいです。
まとめ
今回は、ウォーキングとコラボした生涯学習講座というテーマで、おすすめのパターンを3つご紹介しました。
- ウォーキングに目的をもたせることで学びと繋げやすくなる
- ウォーキングが苦手なご利用者さんの動機づけとしても活用できる
- 季節ごとに繰り返して実施できるのが強み
人員配置さえクリアできれば、講座に参加するご利用者さん全員で出かけるのも良い方法です。季節の移り変わりを楽しみながら、自分たちが経験したことを学びに活かす、ウォーキングと生涯学習講座のコラボレーションは、アイデア次第でまだまだ発展の余地があります。
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