生活支援員の皆さん。
車いすで外出する際、事前にお店へ電話をして、
利用できるか確認すること、ありませんか?
私もこれまでに何度も、飲食店や施設に、
アポイントを取ってきました。
その中でよく感じるのが、
「段差ありますか?」という質問では、実際の状況とズレることがあるということです。
実際に、「入口に段差はありますか?」
と聞いて、「ありませんよ」とお返事をいただいたのに、
行ってみると、入口のドアのレール部分に数センチの段差があった
という経験をしたことがあります。
でもこれは、店員さんが間違っているわけではなく、
“段差の認識”が違うことが原因かもしれません。
今回は、車いす外出の際にお店にアポイントを取るとき、
生活支援員が確認しておくと安心なポイントを紹介します。
車いす外出でよくある「段差の認識のズレ」
私自身、15年以上現場で勤めてきて感じるのは、
「段差」の定義がそもそも違う、ということです。
障害のある人と関わった経験が少ない人にとって、
数センチの段差は「ちょっと盛り上がっているだけ」
と認識されているのかもしれません。
- 相手の感覚: 「ただの仕切り(=段差はない)」
- 支援員の感覚: 「2cm以上あれば車椅子のキャスターが引っかかる(=段差である)」
そのため、「段差はありますか?」という質問だけだと、
支援員が知りたい情報とズレることがあります。
伝わりやすい確認のコツは「具体的に聞くこと」
そこで、私が実践している、お店への確認方法をご紹介します。
方法は至ってシンプル。
曖昧な言葉ではなく、客観的に共有できる言葉で聞くことです。
例えば、こんな聞き方があります。
段差の確認
❌ 段差はありますか?
⭕ 入口に1cm以上の段差はありますか?
数値で聞くことで、
店員さんも具体的にイメージしやすくなります。
「タイヤが”ガタン”となりそうな段差はありますか?」
という表現を使うこともあります。
言葉の言い換えスキルについては、コチラの記事をご覧ください👇️
転回スペースの確認
❌ 車いすは回れますか?
⭕ 90cm四方くらいのスペースはありますか?
車いすは、回転するためにある程度のスペースが必要です。
仮に、お店の人が
「1人で操作して回れる場所」をイメージしていたとしたら、
介助者込みのスペースは想定されていないことになります。
具体的なサイズを伝えると、
店員さんも店内の様子を思い浮かべやすくなります。
通路幅の確認
❌ 車いす対応ですか?
⭕ 横幅80cmくらいの車いすで通れますか?
「車いす」と一口に言っても、ご利用者さんのニーズによって、
高さも幅も違いがあります。
そのため、車いすのサイズを具体的に伝える
という方法がおすすめです。
もし、数字で伝わりにくければ、
「大人の男性が、肩が触れずにすれ違えますか?」
と聞いてみる方法があります。
※成人男性の肩幅が40〜45センチ程度なので。
下見ができるなら、見ておきたいポイント
車いすでの外出支援をする際、下見が可能であれば、
次のような点を確認できると安心です。
□入口に1cm以上の段差があるか
□通路幅は90センチ以上あるか
□車いすの転回スペース(90センチ四方)はあるか
□スロープの有無と、駐車場からの距離
□トイレの利用可否(トイレの手前に段差や曲がり角はないか)
すべてを完璧に確認するのは難しいかもしれませんが、
事前に少し見ておくだけでも、当日の安心感は大きく変わります。
まとめ|「曖昧な言葉」を「具体的な言葉」に変える
車いすでの外出支援では、
お店との事前確認がとても大切です。
そのとき、
・段差はありますか?
・車いすで入れますか?
といった曖昧な質問だと、
認識のズレが起きることがあります。
そんなときは、
- 1cm以上の段差はありますか?
- 横幅80cmの車いすで通れますか?
- 90cm四方のスペースはありますか?
のように、
客観的に共有できる言葉で確認することがポイントです。
少し聞き方を変えるだけで、
外出支援の安心感はぐっと高まります。




コメント