生活支援員の仕事は、出勤直後からエネルギー全開。
ご利用者さんの出欠の確認、送迎の段取り…
自分のことは後回しで、気づけば「仕事が始まる前からもう疲れてる」なんてことも。
そんな私が実践しているのが、“朝ごはんをテンプレ化する”というセルフケアです。
「なんだ、それだけ?」と思うかもしれませんが、
これが思った以上に、気持ちの余裕を生んでくれる“予防的ケア”になるんです。
今日は、そんな私の「テンプレ朝食セルフケア」についてご紹介します🍞
【📌仕事と暮らしのベストバランスを大事にしている私のプロフィールはこちら】
なぜ“朝食をテンプレ化”するとセルフケアになるの?
テンプレ化といっても、365日同じメニューじゃなくてOK!
「ある程度の型を決めておく」だけで、以下の3つのメリットがあります。
私の場合は至ってシンプル。
①トーストかごはん、どちらにするか選ぶ
②ご飯の場合は、納豆かふりかけ
③トーストの場合は、バナナかヨーグルト
毎朝ほぼこのルーティンです。
1.迷うことが少なくて済む

朝は、起きた瞬間から選択の連続。
特に疲れがたまっていると、「何を食べよう」「おかずはどうしよう」…そんな些細なことでさえしんどく感じます。
でもテンプレ化しておけば、
「今日はごはんかトーストか」くらいのざっくりした方向を決めるだけで済みます。
これは、心理学でいう「決断疲れ」への対処に似ています。何を食べよう?と悩まなくていいだけで、朝の自分にかかるプレッシャーがぐっと減ります。
👉️心を強くする 思考力の鍛え方|「決断疲れ」の対処法(関東百貨店健康保険組合)
2.準備の時間がはっきりしている

朝のメニューを固定化しておくと、準備から食べ終わるまでにかかる時間が毎日ほぼ同じになります。
これ、実は「あと◯分で出なきゃ…」という焦りから自分を守る、立派なセルフケアなんです。
たとえば私は──
- パンの日は「焼いてる間にコーヒーを入れて、5分で完食」
- ごはんの日は「茶碗によそって、納豆かけて3分で完食」
──そんなふうに、毎朝“定型化された流れ”を淡々と繰り返しています。
実際、心理の専門家も「脳の効率をアップするために、朝のルーチンが重要」と指摘しています。
日本産業カウンセラー協会による解説では、朝のルーチンを繰り返すことで、自己肯定感や安定感が得られることが紹介されています。
👉 効率をアップするために知っておきたい心理学から考える朝のルーティン(働く人の心ラボ)
3.買い物内容が固定できる

疲れていると、スーパーで「何買うんだっけ?」って思考が止まりがち。
でも朝食がテンプレ化されていれば、
買い物も「いつものパン、バナナ、ヨーグルト、納豆」など、定番アイテムを繰り返し買うだけ。
献立に悩む手間も減って、脳のメモリ節約になるんです。それに、同じ食材を使い回せるので、食材ロスも防げて一石二鳥です。
「脳には“メモリ容量”のようなものがあって、使える量は限られている」と言われています。
実際、脳科学の専門家・岩崎一郎先生も、ワーキングメモリ(作業記憶)がストレスによって圧迫されることを指摘しています。
👉 脳のワーキングメモリとストレス|東京未来大学コラム
おわりに|“考えない工夫”は、朝の自分を守るセルフケア
セルフケアと聞くと、特別なことをするイメージがあるかもしれませんが、決してすごいことをしなくてもいいんです。
むしろ、「考えることを減らす」って立派なケアなんだと思っています。
テンプレ朝食は、
- 自分にとって「ちょうどいい形」に整えられる
- 忙しくても“自分のリズム”をキープできる
- 朝のスタートがスムーズなまま、仕事に入れる
そんな“小さなリード”をくれる、頼れる味方です。
もちろん、365日完璧じゃなくていいんです。
大切なのは、自分の朝に“余白”を作ってあげること。
このちょっとした余白が
一日を軽やかに乗りこなすセルフケアになる——そう信じています☀️
とはいえ、生活支援員の仕事は頭も体も酷使する仕事です。40代、現役生活支援員の心と体の疲れ、リアルな6選の記事をご用意していますので、興味があったら読んでみて下さい。
【生活支援員のためのセルフケア】の記事をもっと読みたい人は、まとめページから記事一覧をご覧ください。
生活介護事業所で15年働く、現役の生活支援員です。小学校第1種教員免許や、介護福祉士、ケアマネージャーの資格を持っています。
でも実は、常に第一線で働いてきたわけではありません。調子を崩して、専門家の力を借りながら立て直した時期もあります。
その経験から、「セルフケアって大事だな」と実感するようになりました。
このカテゴリでは、あの時の経験が誰かの役に立てればという願いを込めて、“体をいたわる支援のしかた”や、“ちょっとした整え方”を、私なりの言葉でまとめています。
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