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生活支援員として働き始めたばかりの頃は、
介助の方法や、関係の築き方、緊急時の対応など、
「どうすればいいの?」と、不安になることもあると思います。
私自身、生活支援員として15年働いていますが、
最初からすべてのことができたわけではありません。
現場で経験しながら覚えてきたこともたくさんありますが、
本から学んだことも、今の支援につながっています。
今回は、私が実際に職場で使っている本の中から、
- 介助の基本を学ぶ
- ご利用者さんとの関係づくりを考える
- 急な体調変化に備える
という3つの視点で、新人生活支援員さんに、
読んでほしい本をご紹介します。
「生活支援員になったけれど、何から勉強したらいいかわからない」
そんな方の、最初の一冊選びの参考になれば嬉しいです。
この記事を読むと
- 新人生活支援員におすすめしたい3冊がわかります
- 介助・声かけ・急変時対応について学ぶきっかけができます
- 現場で本を読むことの意味について考えることができます
① 福辺節子著『イラスト・写真で動きがわかる! 力のいらない介護術』
まず紹介したいのが、福辺節子さんの『イラスト・写真で動きがわかる! 力のいらない介護術』です。
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イラスト・写真で動きがわかる! 力のいらない介護術 [ 福辺節子 ]
介助技術について学びたい新人さんには、
ぜひ一度手に取ってほしい一冊です。
生活支援員になったばかりの頃は、
「自分が頑張って介助するんだ」
と気を張りすぎてしまうことはありませんか?
実は、介助は単純に「力任せに頑張ればいい」というものではありません。
むしろ、支援する側が無理をすると、
ご利用者さんにも負担をかけてしまうことがあります。
だからこそ、身体に負担の少ない介助方法を知っておくことが大切です。
私がこの本から学んだこと
私がこの本を選んだポイントは、
「ご利用者さんの力を引き出す」ことも、
重要な支援として書かれている点です。
「ご利用者さんが自分から動きたくなる方法」
も紹介しているのがおすすめポイントです。
シーン別の移乗や、麻痺の有無など、
「現場で実際にありそう」と感じる事例が多く、
自分事として捉えやすいと感じました。
こんな新人さんにおすすめ
- 介助技術に不安がある方
- 腰など身体への負担を減らしたい方
- これから身体介助を学んでいきたい方
介助は、経験だけでもある程度身につけていくことができます。
でも、正しい身体の使い方が書かれた本が手元にあると、
ちょっとした時間にチェックできますよ。
② 下村弥沙妃著『信頼 声かけ』
次に紹介したいのが、下村弥沙妃さんの『信頼 声かけ』です。
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3日で自発的に動く子になる! 信頼声かけ 声かけは、注意が1割 信頼関係作りが9割 [ 下村弥沙妃 ]
この本は、子どもへの声かけをテーマにした本ですが、
私は生活支援員さんにも、”ご利用者さんを年齢相応の大人として尊重する”という視点で、
ぜひ読んでほしい本だと思っています。
その理由は、単純に「上手な声かけを覚えるため」ではありません。
「相手との信頼関係をどう作っていくか」を考えるきっかけになるからです。
「伝わる声かけ」と「子ども扱い」は別
知的障害があるご利用者さんを支援していると、
声かけの言葉選びについて悩むことはありませんか?
できるだけわかりやすく伝えたい。
相手に合わせた言葉を選んであげたい。
その結果、1〜2語文や、名詞+動詞のみでの伝達、
言葉の難易度をギリギリまで下げる、
といった工夫をすることがあります。
これは、決して悪いことではありません。
実際、現場では、丁寧な言葉よりも、
多少砕けた表現のほうが相手に届くこともあります。
だからこそ、
「わかりやすい言葉を使うこと」と、
「相手を子ども扱いすること」は違うという視点は、
生活支援員として働くうえで、
ぜひとも考えておきたいポイントだと思っています。
「相手は大人」という視点を忘れない
知的障害があるからといって、
その人の年齢まで子どもになるわけではありません。
「相手を子どもだと思って、簡単な言葉で話す」のと、
「相手を年齢相応の大人だと思って、簡単な言葉で話す」のとでは、
雲泥の差があります。
私がこの本をおすすめしたい理由
この本で紹介されているのは、単純な方法論ではありません。
「子どもを1人の人格」として尊重し、
どうすれば自発的な行動につながるか、
という声かけのアイデアが書かれています。
これはまさに、ご利用者さんを「年齢相応の大人」として尊重し、
どうすれば自発的な行動につながるか、という、
支援の現場そのものの考え方に繋がってきます。
こんな新人さんにおすすめ
- ご利用者さんへの声かけに悩んでいる方
- ご利用者さんとの距離感について考えたい方
- 支援の中で「相手を尊重する」とは何かを考えてみたい方
子育て向けの本だからこそ、
そのまま福祉現場に当てはめるのではなく、
自分の支援を見直す材料として読む。
今でも定期的に読み直している1冊です。
③ 大瀧厚子著『介護で役立つ早引き急変対応マニュアル』
そして3冊目が、大瀧厚子さんの『介護で役立つ早引き急変対応マニュアル』です。
こちらも、高齢者介護での事例がベースになっていますが、
生活支援員として知っておきたい対応が多く書かれています。
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介護で役立つ早引き急変対応マニュアル [ 大瀧厚子 ]
新人生活支援員さんにとって、
介助技術や声かけと同じくらい大切なのが、
「もしものときへの備え」ではないでしょうか。
とはいえ、こればかりは
「実際に経験しながら身につける」ものではありません。
もちろん、緊急時には自分だけで判断せず、
職場のマニュアルに沿って、
看護職員、上司などに相談することが大切です。
そのうえで、基本的な知識を持っておくことは、
落ち着いて行動するための助けになります。
私がこの本を置いておきたい理由
これは私自身が実際に経験したケースなのですが、
高齢のご利用者さんが、
食事中に意識を失ってしまったことがありました。
当時の対応や症状の詳細を書くことはできませんが、
私自身、とても焦ってしまいました。
緊急時は普段よりも冷静に判断しにくくなることを、
身を持って経験した事例です。
だからこそ、何も起きていないときに、
本で読んでおくことが大切だと思うようになりました。
すべてを暗記するのではなく、対応方法を読みながら、
「〇〇さんがこうなった場合は、どうしよう」と、
実際のご利用者さんを思い浮かべながら読んでいます。
こんな新人さんにおすすめ
- 急変時の対応に不安がある方
- 緊急時に慌ててしまいそうな方
- 介護現場で起こりやすい急変について知りたい方
もちろん、本を読んだからといって、
緊急時対応を一人で行えるようになるわけではありません。
職場の緊急時マニュアルや研修と合わせて、
知識を補うために活用する。
そんなお守りのような1冊です。
書籍で学ぶメリット
生活支援員の仕事は、
現場で経験しながら覚えていくことがたくさんあります。
私自身も15年間働いてきて、
ぶっちゃけ「これは本で読んだだけではわからなかったな」
と思うことのほうが多いと感じています。
一方で、書籍で学ぶメリットは、
「現場の仕事以外の知識も身につく」
ことだと思います。
本で学んだり、現場で経験したりする中で、
「もっと自分に合った環境で働いてみたい」と思うこともあるかもしれません。
そんなときは、すぐに転職を決める必要はありません。
まずは、どんな求人があるのかを知っておくだけでも大丈夫です。
私自身、生活支援員として働くことは、
まだまだ学ぶことが多く、面白さのある仕事だと思っています。
だからこそ、「生活支援員として働いてみたい」「今の経験を別の職場でも活かしてみたい」という方には、求人を見るところから始めてみるのもおすすめです。
まとめ|少しずつ学んでいこう
今回は、私が実際に使っている本の中から、
新人生活支援員さんにおすすめしたい3冊をご紹介しました。
- 『本当に役立つ介護術』
→身体に負担の少ない介助を学ぶ - 『信頼 声かけ』
→ご利用者さんとの関係づくりを考える - 『介護で役立つ早引き急変対応マニュアル』
→もしものときに備える
生活支援員になったばかりの頃は、
わからないことがあって当然です。
私も15年間の中で、たくさん失敗し、
たくさん学んできました。
だからこそ、「わからないから学んでみる」
という気持ちを大切にしてほしいと思っています。
本を読むことも、ご利用者さんの支援につながります。
焦らず、一つずつ自分なりの「生活支援員」を作っていきましょう。



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