「まなレク」とは、「まなび×レクリエーション」を組み合わせたオリジナルの造語です。
私は生活介護事業所で10年以上、「学びは生きる力になる」をテーマに、日々の活動の中に「学び」を自然に取り入れる実践を続けてきました。
今回のテーマは、「ひとつ・ふたつ・みっつ」という、
和語の数え方です。
「ひとつ・ふたつ、と数えていった時に、11はどう表現するの?」
という、素朴な疑問を掘り下げていく活動です。
難しい勉強ではありません。
思わず誰かに話したくなる学びです。
まなレクの狙い
■ 支援現場のあるある
ご利用者さんから飛んでくる、
「予想外の疑問や質問」にドキッとしてしまうこと、
ありませんか?
実はこのまなレク、
「ご利用者さんの、素朴な疑問に先回りする」
という、支援員のためのまなレクでもあるんです。
■ 今回の活動で目指すこと
今回のまなレクでは、
- 数を見える化して考える
- 「和語を学ぶ」という経験をする
することを目指します。
用意するもの
目安時間:15分〜30分
使用物品
- おはじきなど
- 小皿やトレー(あれば)
- ホワイトボードとマーカー
進行のポイント
ご利用者さんの顔ぶれによって、
理解度に大きく差が出る場合があります。
「その都度確認しながら、ゆっくり進める」
「無理にわかってもらおうとしない」
という意識が大切です。
導入
まずは何も言わずに、ホワイトボードに10個の丸を書きます。
最初はシンプルに、「数を数えてみましょう」
というところからスタートします。
他にも数え方はありませんか?
といった質問を交えながら、
「ひとつ・ふたつ」という和語での数え方を引き出します。
もし、こういった進行が苦手な場合は、
「今日は”ひとつ・ふたつ”の数え方をやってみましょう」
と、ストレートに展開する方法でも大丈夫です。
進め方
「ひとつ・ふたつ・みっつ・よっつ・いつつ・むっつ・ななつ・やっつ・ここのつ・とお」
では、11はなんと数えるでしょうか。
この問いかけで、いかにご利用者さんの興味を掴めるか。
今回のまなレク最大のポイントはここです。
可能であれば、ご利用者さんの予想などを引き出せると、
より興味を刺激することができると思います。
つまずきやすいポイントと対策
✅ 11を「”とお”と”ひとつ”」と数えることがインプットできない
⇒どうしても覚えてもらおう、という気持ちになってしまう
無理に覚えてもらおうとせず
「色んな数え方があるな」と感じてもらうことを、
目的にすると、支援者も気楽に進行できます。
”数字”は横展開しやすい
今回は和算をとりあげましたが、
数字を使ったまなレクは、テーマの横展開がしやすいのがポイントです。
・色んな国の「1・2・3」を集めてみよう
・数独をやってみよう
・レシピカードで計算を学んでみよう
など、数字つながりで、ご利用者さんのやる気に幅広くアプローチできます。
終わり方|感想共有
活動の最後は、感想を聞くのが良いと思います。
もし、「100はどう数える?」「1000は?」
といった疑問が出れば、大成功です。
もちろん、疑問が出なくても大丈夫。
和語にふれる経験をすることが、何よりも尊いことです。
ご利用者さんのうれしい変化(実体験)
まなレクが終わったあと、
あるご利用者さんが、別の生活支援員に、
「11は何というでしょう」
と質問をされていました。
物事を筋道立てて話すのが苦手なご利用者さんだったので、
少し補足が必要でしたが、
「伝えたい」
という気持ちを育むことができたのかな、と感じました。
まとめ
この活動の最大のメリットは、
和語を深堀りできることです。
まなレクは、一方的に教える時間ではなく、
一緒に考える時間です。
W・I・N振り返り
W(わかった):和語で11の数え方がわかった!
I(いいね):いろんな数え方があって面白い
N(なぜ):もっと大きい数字はどうやって表現するんだろう
今日も、完璧でなくて大丈夫。学びは、ゆっくり積み重なっていきます。



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