生活支援員が「壊れる前に直す」を意識する理由|予防的な環境整備

生活支援員のための掃除テクニック
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生活介護の現場で働いていると、

  • 椅子のガタつき
  • 剥がれかけたテープ
  • 緩み始めたネジ

など、「まだ使えなくはないけれど気になる部分」を見つけることがあります。

とは言え、忙しい現場では、
「今すぐ困るわけじゃないし、また今度でいいか」
となることも珍しくありません。

しかし私は、こうした小さな不具合こそ、
できるだけ早く対応するようにしています。

もちろん、買い替えより修繕の方が費用を抑えられるという理由もあります。

ですが、それ以上に、
利用者さんが安心して過ごせる環境を維持するため
という意味合いの方が大きいと感じています。

今回は、現役生活支援員として、15年働いてきた私が、
「壊れる前に直す」を意識している理由についてお話しします。


この記事を読むと

・備品の軽微な修繕が環境整備の1つであることがわかります
・ご利用者さんの特性に配慮した、支援の側面があることに気づけます
・修繕と買い替えはケースバイケースで考えるべきであるとわかります


備品の修繕は「環境整備」の1つ

環境整備というと、散らかっているものを整える、
というイメージのある方が多いかもしれません。

しかし実際には、
安全に使える状態を維持することも、
立派な環境整備です。

利用者さんにとっては、
「掃除が行き届いているか」だけでなく、
「安心して使えるか」も同じくらい重要だからです。

そして、そのちょっとした不具合を見つけるのに役立つのが、
何を隠そう「普段の清掃業務」なんです。


① ご利用者さんの安心感と心の安定を守る

私たちが思っている以上に、
周囲の変化に敏感な利用者さんは少なくありません。

私の職場にも、
「タオルのほころびが気になって、大きな穴を開けてしまう」
という行動のあるご利用者さんがいます。

また、極端に「自分の持ち物」に思い入れが強く、
”絶対にこの椅子に座らないと気がすまない”というご利用者さんもいます。

もちろん、すべてのご利用者さんが同じではありません。

ですが、
「いつも使っているものが壊れている」という状況を目の前にして、
「まあいいか」と流すことができなかったり、
強いストレスを感じてしまう人がいることも事実です。

だからこそ、小さな不具合を放置しないことは、
安心感や心の安定を守ることにもつながると感じています。


② 安全な生活環境を「即座に」確保できる

買い替えの手続き(決済や発注、納品)を待っている間、
壊れた備品をそのまま放置したり、
使用禁止にしたりすることは、
ご利用者さんにとってストレスになってしまう場合があります。

さらに、ささくれで手を切ってしまう、
グラつきで転倒してしまう等、
思わぬ怪我につながるリスクがあります。

仮に軽微な修繕で対応できるものであれば、
「いつ直るか分からない」という、
待つことへの不安を減らすことができます。


③ モノを大切にする姿そのものが支援になる

私は、備品の修繕にはもう一つ意味があると感じています。

それは、モノを大切に使う姿を見せることです。

生活介護の現場では、
利用者さんと職員が同じ空間で長い時間を過ごします。

そのため、思った以上にご利用者さんから見られています。

例えば、

  • 壊れたからすぐ捨てる
  • 汚れていても放置する

のではなく、

  • 修理して使う
  • 手入れをして長く使う

という姿勢を見せることも、
一つの支援だと思っています。


修繕より買い替えが良い場合もある

もちろん、何でも修理すれば良いというわけではありません。

利用者さんの中には、
壊れている状態そのものが強いストレスになる方もいます。

そして、私たちが優先すべきはコストカットではなく、
ご利用者さんの安心と安全です。

安全性や耐久性を考え、買い替えた方が良い場合は、
逆に修繕せずに買い替えのアクションを起こしたほうが良いこともあります。

そのため、修繕するか、買い替えるかはケースバイケースです。


まとめ:環境整備は「気づいた時に直す」から始まる

備品の軽微な修繕は、
単なるコスト削減のためではありません。

そこには、

  • 利用者さんの安心感を守る
  • 安全な環境を維持する
  • モノを大切にする姿勢を示す

という意味があります。

そして何より、壊れたままの備品が少ない空間は、
「ここは大切にされている場所なんだ」
という安心感につながるように感じています。

環境整備は、大掛かりなことばかりではありません。

まずは普段の掃除から。
そこで、目の前の小さな不具合に気づき、
できることから対応する。

そんな積み重ねが、
利用者さんの過ごしやすい環境づくりに、
つながっていくのではないでしょうか。


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現場歴15年の現役生活支援員で、介護福祉士の資格を持っています。

一人ひとりの話をじっくり聴くのが得意で、ご利用者さんの悩みを言語化したり、やさしく言い換えることに自信があります。

ありがたいことに、ご利用者さんやご家族さんからも「言葉選びが丁寧」「書類の要点整理が上手」と評価を頂いています。

ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️

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