生活支援員の給料は安い?現役職員が本音で解説

生活支援員のキャリアと働き方
スポンサーリンク

「生活支援員は、給料が安い」
そんな話を、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

これから福祉の仕事を考えている人も、
今まさに現場で働いている人も、

将来ちゃんと生活できる?
と、不安を感じることがあると思います。

私自身、生活支援員として15年ほど現場で働いていますが、
正直に言うと――

生活支援員は「ガッツリ稼げる仕事」ではありません。

ただし、それだけで「将来性がない仕事」と言い切れるかというと、
私はそうは思っていません。

この記事では、現役の生活支援員としての視点から、

  • 給料が安いと言われる理由
  • 実際の収入と生活のリアル
  • 後悔しないための考え方

を本音でお伝えします。

【📌現場歴15年。失敗も沢山経験してきた私のプロフィールはこちら


この記事を読むと

・生活支援員の給料に関する現実がわかります
・「安い」と言われる理由を整理でき、自分の考えをまとめるきっかけになります
・生活支援員として、働き続けるかどうか判断するヒントが得られます


結論|生活支援員の給料は「伸びにくいが”安定”はある」

先に結論からお伝えします。

生活支援員の給料は“安いと感じやすい職種”かもしれないと考えています。

ただその一方で、

  • 毎月の収入は比較的安定している
  • 景気に左右されにくい
  • 福祉のニーズは全国にある

という特徴もあります。

つまり、

「爆発的に稼ぐ仕事」ではないけど、
「生活設計がしやすい仕事」

というのが、現場にいる実感です。


なぜ生活支援員の給料は安いと言われるのか

”高い/安い”の感じ方には個人差があります。

ですが、「生活支援員=給料が安くて大変」というイメージは、
単なる事実の側面だけでなく、
社会的な先入観もあるのかなと感じています。

そこで、生活支援員の給料は安いと言われる理由を、
私の経験をベースに言語化してみたいと思います。


① 福祉は公的制度に支えられている

生活支援員の給与は、
事業所の収益=国の制度(報酬体系)に大きく影響されます。

簡単に言うと、利益を自由に大きく増やしにくい構造です。

一般企業のように、
サービスの価格を自由に設定して、
たくさん売れたから、たくさん給料を支払う、

というわけにはいきません。

「質が高いサービスを提供したから、利用料を2倍にする」
といった柔軟な値上げができないため、
事業所に入るお金に上限があり、それが職員の給料の上限に直結してしまいます。


② 成果が「数値化しにくい仕事」

生活支援員の仕事は、
”ご利用者さんの生活をサポートする仕事”です。

小売業であれば、「商品1つ〇〇円」、
「本日の売上は、〇〇個で〇〇円」という風に数値化できますが、
生活支援員の仕事はそうではありません。

突発的に外に飛び出してしまったご利用者さんを全力で追いかけた日も、
人手不足でトイレ介助が集中した日も、
同じ「ご利用者さんをサポートした1日」です。


③ 収入アップの手段が手当頼み

これはあくまでも私の場合ですが、
基本給の昇給は年間数千円程度です。

収入の柱は、
資格手当や役職手当、
処遇改善加算などの、手当による増額です。

こちらも、「今月頑張ったからたくさんもらえる」というわけではないので、
頑張りが反映されにくい=安い、と感じてしまう部分もあると思います。


それでも「将来性がない」とは言えない理由

ここで、「給料が増えにくいなら、将来性もないのでは?」
と思うかもしれません。

でも、将来性は給料だけで決まるものではありません。


① 仕事がなくなりにくい

障害福祉の分野は、

  • 支援を必要とする人がいる限り必要
  • 地域社会に欠かせない役割

なので、仕事そのものがなくなる可能性は低いです。


② AIに置き換わりにくい

記録や事務作業はAIが補助できても、

  • 気持ちに寄り添う
  • 空気を読む
  • 関係性を築く

といった、ご利用者さんの表情やわずかな動作から、
「今何を必要としているか」を読み取る力は、
数値化できない高度なスキルです。

福祉用具の発達は顕著ですが、現場での直接的な支援は、
ロボット技術が進化しても「温かみ」や「臨機応変な対応」という面で、
人間が主役であり続けると考えています。


③ 経験がそのまま強みになる

生活支援員として積んだ経験は、
他の分野でも活かせるスキルを蓄積しやすいです。

生活支援員のの仕事で得られる、
「対人交渉力」や「アセスメント能力(課題分析力)」、「忍耐力」は、
どの業界でも通用するポータブルスキルではないでしょうか。

多様な価値観を持つ人と向き合う経験は、人間としての深みを生みます。
そして万が一、将来的に別のクリエイティブな活動や他業種に挑戦する際も、
この「人間理解」の経験は強力なバックボーンになります。


それでも不安な人へ|後悔しないための考え方

実際にこの記事を読んでくれているあなたが、

・一人暮らしなのか
・実家ぐらしなのか
・共稼ぎなのか

によっても、生活設計は大きく変わります。

私自身、特に収入面で生活の不安がないわけではありません。
だからこそ、私の考え方を本音でお話したいと思います。


① 制度を理解する

「給料が伸びにくい」という声を受け、
国も手をこまねいているわけではありません。

処遇改善等加算という、 福祉業界全体の底上げのため、
国から交付金が出る仕組みが強化されています。

こうした、公的な処遇改善の動きを知ることも、
自分の生活設計やキャリアの形成に不可欠だと考えています。


② 収入以外の価値も見てみる

夜勤なかったり、土日が休みの仕事であることが、
自身のライフスタイルに合っているかもしれません。

これは私の場合ですが、私の職場には残業がほとんどありません。
「残業手当が期待できない」とも言えますが、
逆の見方をすれば、「自分の時間が確保しやすい」職場です。

私は、「心と体の健康(規則的な生活)を、お金で買っている」という感覚で、
この仕事を続けています。


③ 地域による物価の差に目を向ける

生活の満足度は、「入ってくるお金(給料)」ー「出ていくお金(物価・家賃)」で決まります。

これはケースバイケースなので、一律には言えませんが、
物価(特に家賃や食費)が安い地域で、全国水準に近い給料を得られると、
自由に使えるお金は、都市部の同年収層より多くなるケースがあります。

「1ヶ月の生活にいくらかかるか」を知ることで、
生活支援員を続けるかどうかの判断材料になるかもしれません。


まとめ|生活支援員は「安いかどうか」だけでは測れない仕事

生活支援員の給料は、

  • 収入の根っこが「公定価格」であること
  • 増収が手当に頼りがち
  • 「支援の量」が額面に反映されにくい

という意味で、「安い」と感じる人がいるのは事実です。

ただその一方で、

  • 仕事がなくなりにくい
  • 安定して働ける
  • 経験が資産になる

という強みもあります。

だからこそ、「収入だけで判断する仕事ではない」というのが、
現場にいる私の実感です。

もし今、給料のことで不安を感じているなら、
それはとても自然なことです。

大切なのは、

  • この仕事に何を求めるのか
  • 自分に合った働き方か
  • 長く続けられるか

を、自分なりに整理すること。

生活支援員は、派手ではありませんが、
確実に社会に必要とされ続ける仕事です。

その中で、自分にとって納得できる働き方を見つけていくことが、
一番大切だと思っています。


併せて読みたい

【生活支援員のキャリアと働き方】まとめ記事&おすすめTOP3👇️
【生活支援員のキャリアと働き方】まとめ
生活支援員は将来性ある?現役職員が本音で解説
生活支援員は資格を取るべき?現場15年で感じた「要・不要」
生活支援員の縦と横のキャリアパス|あなたに合う成長の道とは?

【キャリア・働き方】その他カテゴリ

【めざせ!福祉マスター】カテゴリ一覧

現場歴15年の現役生活支援員で、介護福祉士の資格を持っています。

一人ひとりの話をじっくり聴くのが得意で、ご利用者さんの悩みを言語化したり、やさしく言い換えることに自信があります。

ありがたいことに、ご利用者さんやご家族さんからも「言葉選びが丁寧」「書類の要点整理が上手」と評価を頂いています。

ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️

👉️ABA|応用行動分析(Together)

コメント

タイトルとURLをコピーしました