「”また同じ活動”って思われていないかな」
生活支援員として、日中活動を考えていると、
そんなふうに感じることはありませんか?
とはいえ、新しいレクリエーションを探したり、
SNSでアイデアを集めたりしても、
毎回ゼロから考え続けるのは大変ですよね。
今回は、日中活動のマンネリ化を防ぐために、
私が現場で意識している「組み合わせる発想」について紹介します。
マンネリ化しやすい構造的な背景
日中活動が同じようなパターンになってしまうのは、
決して、生活支援員のやる気の問題ではありません。
まずは、構造的な背景について、
私の考えを書いてみようと思います。
安全・日常の維持が優先されがち
障害福祉の現場では、「事故がないこと」や「体調を崩さないこと」
という安全管理が求められます。
新しいことに挑戦する楽しさと、
リスクを総合的に判断して、
「いつもの活動」を選ぶケースも少なくありません。
準備が「手すきの時の業務」になりがち
人員配置の状況は、施設によって様々だと思います。
ですが、
・目の前のご利用者さんのケア
・日中活動の準備(ネタ探しも含む)
どちらの優先順位が高いかと言われると、
前者ではないでしょうか。
予算の限界
いくらでも使っていいなら、
毎回新しい事に挑戦したり、
最新の機器を導入できるのかも知れませんが、
現実は、限られた予算とのにらめっこになってしまいがちです。
「足し算」の発想で活動の幅を広げる
では、日中活動のマンネリ化は、防げないのでしょうか。
ここで、私が意識しているアイデアを紹介させて下さい。
それは、
いつもの活動 × いつもの活動
という考え方です。
例えば、こんな組み合わせがあります。
| いつもの活動① | いつもの活動② | 新しい活動 |
|---|---|---|
| ウォーキング | ゴミ拾い | クリーンウォーク |
| 散歩 | 写真撮影 | フォトウォーク |
| 創作活動 | 音楽鑑賞 | フィーリングアート |
| 買い物 | ウォーキング | モールウォーキング |
| クイズ | 体操 | 身体を動かす○×クイズ |
まったく新しいことを始めるわけではないので、
ご利用者さんも参加しやすく、
支援員の準備負担も増えにくいのがメリットです。
カラオケ×算数を組み合わせてみたことがあります
実はこの考え方、私の「とっさの対応」が元になっています。
私が関わっているご利用者さんに、
雷が鳴ると、恐怖でおう吐してしまうご利用者さんがいます。
別棟にあるカラオケを使い、歌を歌うことで、
ある程度落ち着くことができます。
ある日、私が算数のレクリエーション(まなレク)で、
別棟を使用していた所、雷が鳴り出しました。
その場の流れ的には、
恐怖へのケアを優先し、
まなレクを中止するところでししたが、
とっさに
「歌詞に数字が出てくる縛りでカラオケ大会」
をすることにしたのがきっかけです。
組み合わせるときに意識していること
とはいえ、なんでも組み合わせればいいというものではありません。
いくつか意識していることがあります。
無理なく参加できること
新しい要素を増やしすぎると、
かえって負担になることもあります。
まずは、もともと慣れている活動をベースにすることを大切にしています。
元の楽しさを失わないこと
例えば、カラオケが好きな方にとって、
算数がメインになってしまうと楽しさが減ってしまうかもしれません。
「楽しみながら、少し新しい要素を加える」
くらいのバランスがちょうど良いと感じています。
もともとのルールでも楽しめること
変化が苦手だったり、
新しいルールを覚えるのが苦手なご利用者さんもいます。
「散歩」+「写真撮影」という活動をするとして、
・散歩だけでもOK
・写真がメインになっても大丈夫
そういった柔軟性も大事だと感じでいます。
新しいレクを探し続けなくても大丈夫
現実的な問題として、生活支援員の仕事は忙しいです。
そんな中で、日中活動のマンネリ化を防ぐために、
必ずしも新しいレクリエーションを探し続ける必要はないように感じます。
今ある活動同士を組み合わせるだけでも、
空気を変えることができます。
ご利用者さんのニーズに応えることだけでなく、
支援員自身が無理なく続けられることも、
長く良い支援を続けていくためには大切なことです。
「いつもの活動×いつもの活動」
そんな視点で考えてみると、新しい発見があるかもしれません。
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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。
ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「アイデアが斬新」、「フォローが上手」とご評価頂いています。
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