活動の終わりを伝える見通し支援では、
「あと〇分です。」
「あと3回で終わりです。」
といったように、
残りの回数や時間が見える形で、
伝える工夫をすることがあります。
今回は、現場歴15年の現役生活支援員として、
「カウントアップ」と「カウントダウン」という視点から、
終わりを伝える見通し支援について考えてみたいと思います。
この記事を読むと
・終わりの見通しにも、様々な伝え方があることがわかります
・「1、2、3」と「3、2、1」の違いについて考えるきっかけになります
・その人に伝わる方法を探すことの大切さがわかります
「あと3回」が伝わりやすいとは限らない
例えば、活動の終わりを伝える時、
私たちは、
「あと3回で終わりです。」
と伝えることがあります。
文字で伝えたり、
残りの回数を書いた◯を消していく方法など、
伝え方の方法は様々です。
これで安心できるご利用者さんもたくさんいらっしゃいますが、
現場で関わっていると、同じ内容でも、
数え方によって受け止め方が違うように感じることがあります。
「1、2、3」で安心できる人
例えば、「1、2、3」と数えることで、
最後の「3」がゴールになる人もいます。
カウントアップで、3を数える感じでしょうか。
私たちも、スタンプカードを埋めたり、
ポイントが溜まったりすると、
少し嬉しい気持ちになりませんか?
そうした感覚に近いのかもしれません。
「3、2、1」で安心できる人
一方で、「3、2、1」のように、
終わりに向かって減っていく方が、
安心できる人もいらっしゃいます。
私が関わっているご利用者さんを見ていると、
終わりに向かって心の準備をしているように感じます。
※あくまでも個人の感想です。
また、カウントダウンに関しては、
「3、2、1」だけでなく、
「2、1、0」もあります。
ご利用者さんが、どこを終わりにしているのかによって、
安心できる数え方が変わるのではと感じています。
どちらが正しいという話ではない
この記事で伝えたいのは、
「カウントアップが良い」
「カウントダウンが良い」
という話ではありません。
人によって、理解しやすい形や、
安心できる伝え方は違います。
私たち生活支援員が、支援の引き出しを増やしておくことで、
対応できるケースが増えるのではないでしょうか。
「伝えること」より「伝わること」を大切にしたい
以前、「9月」とタンスに貼るだけで、
衣替えの時期に納得できるご利用者さんのことを記事にしました。
支援者としては、
丁寧でわかりやすいように感じていても、
ご利用者さんにとっては、
シンプルな情報の方が、理解しやすいこともあります。
今回の、カウントアップとカウントダウンの話も、
少し似ているのかもしれません。
「生活支援員のための見通し支援」に共通していることですが、
大切なのは、支援者が伝えたい形ではなく、
ご本人に伝わる形を探していくことなのだと思います。
まとめ
私は、”終わりを伝える見通し支援”とは、
回数や時間を伝えることだけではないと考えています。
「1、2、3」が安心につながる人もいれば、
「3、2、1」の方が理解しやすい人もいる。
どちらが正解というわけではありません。
その人にとって、どんな形なら終わりをイメージしやすいのかを考えること。
そうした小さな工夫の積み重ねが、
安心して過ごせる環境づくりにつながるのではないかと思っています。
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「待つ」が苦手なご利用者さんへの支援|まずは理由を考えてみる
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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。
ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「説明がわかりやすい」「(個別支援計画の)言葉が丁寧」という評価を頂いています。
ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️






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