生活介護の現場では、ご本人さんだけでなく、
ご家族さんとお話しする機会もあります。
送迎時や連絡帳のやり取りの中で、
「すごく参考になるな。」
と思うことが少なくありません。
特に、見通し支援については、
ご家族さんだからこそ知っている、
その人なりの伝わり方や安心できる方法があるように感じています。
今回は、現場歴15年の現役生活支援員として、
ご家族さんとの関わりの中で感じていることを書いてみたいと思います。
この記事を読むと
・ご家族さんとの情報共有が大切な理由がわかります
・見通し支援のヒントは、日常の会話の中にもあることに気づけます
・「その人に伝わる方法」を考える視点が身につきます
ご家族さんだからこそ知っていることがある
全てに共通しているわけではありませんが、
ご利用者さんと長い時間を一緒に過ごしてきたご家族さんの方が、
関わり方をよく知っている場面もたくさんあります。
もちろん、施設と家庭では環境が違います。
家庭でうまくいく方法が、
そのまま施設でも使えるとは限りません。
それでも、長年積み重ねてきた工夫の中には、
支援のヒントになるものがたくさんあるように感じています。
「9月」の文字が印象に残った出来事
以前、あるご利用者さんのお母さんから、
こんなお話を聞いたことがあります。
そのご利用者さんは、変化がとても苦手で、
季節の変わり目になると、
衣替えが難しいことがあるそうです。
言葉ではなく、文字で伝えると、
伝わりやすいことがわかっていました。
私たち支援者の感覚では、
「9月になったら夏服から秋服に変えます」と書いた方が、
わかりやすいのではないか、と思っていました。
でも、お母さんがおっしゃったのは、
「タンスに『9月』って貼っておくと、それで納得してくれることがあるんです。」
ということでした。
私は、その話がとても印象に残っています。
「正しい伝え方」と「伝わる方法」は違うのかもしれない
支援をしていると、できるだけ丁寧に、
わかりやすく説明しようと考えてしまいます。
もちろん、それはとても大切なことです。
でも、情報量が多ければ、
必ず伝わるわけではありません。
その人にとって、何が理解しやすいのか。
どんな表現なら安心できるのか。
それは、一緒に暮らしてきたご家族さんだからこそ、
見えている部分もあるのではないでしょうか。
全てをご家族さんのやり方に統一する必要はありませんが、
参考にできる部分も多いのではないかと感じています。
ご利用者さんと関わる時の情報量について知りたい人は、こちらの記事が参考になるかもしれません👇️
何気ない会話が支援のヒントになることもある
特別な面談や会議だけではなく、
送迎時の何気ない会話の中にも、
支援のヒントが隠れていることがあります。
「家では、こうしています。」
「最近は、こんな伝え方をしています。」
「これは苦手だけど、こっちは大丈夫でした。」
そんな一言から、
新しい支援方法が見つかることも少なくありません。
施設での生活にはマッチングしない方法もありますが、
まずは、「どんな工夫をしているのだろう。」
と耳を傾けることが、大切なのではないかと思っています。
まとめ
私は、ご家族さんとの情報共有は、
家庭での様子を確認することだけではないと考えています。
その人にとって、
何が安心につながるのか。
どんな伝え方がわかりやすいのか。
そうしたヒントを、一緒に探していくことも、
大切な支援の一つなのかもしれません。
15年間、現場で働いてきましたが、
今でもご家族さんとの何気ない会話から、
新しい気づきをもらうことがあります。
「支援者だから知っていること」
だけではなく、
「ご家族さんだからこそ知っていること」
にも目を向けながら、
その人に合った見通し支援を考えていきたいと思っています。
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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。
ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「説明がわかりやすい」「(個別支援計画の)言葉が丁寧」という評価を頂いています。
ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️






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