正論は、時に現場を凍らせる。100点満点の支援より、60点の「まぁいいか」が強いワケ

支援員・現場の本音
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けん
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この記事は、現役生活支援員として働く中での「気持ち」を書いた記事です。
支援テクニックではなく、“現場で働く人あるある”に近いかもしれません。

生活支援員として、支援スキルを磨いたり、
知識を吸収することはとても大事です。

「もっとこうした方がいい」
「本来はこうあるべき」
「支援員なんだから、仕事と割り切ることも必要」

そんな“正論”に出会う機会が少なくありません。

もちろん、その考え方自体が間違っているわけではないんです。

でも現場で長く働いていると、
生活介護という泥臭い現場では、正論が場を凍らせてしまうことがある、
と感じることがあります。

【📌現場って”思った以上に泥臭い”と痛感している私のプロフィールはこちら

現場は、理想通りに進まないことの方が多い

福祉の現場って、本当に“予定外”の連続です。
むしろ、予定外が起きることが”予定の範囲内”なんです。

急な予定変更や、欠員による職員不足。
ご利用者さん同士のトラブルや、体調不良。
天候の悪化による心身の不調。

「今日は平和に終わるかな」と思った日に限って、何かが起きる。
逆に、何も起きなかった日に「逆に怖いな」と思ってしまうことすらあります。

そんな中で働いている我々生活支援員にとって、
“理想的な支援”を毎日100点満点で続けることは、
現実的にはかなり難しいと言えます。

自分が思い描く理想的な支援と、現場のリアルの間で、

  • 完璧に対応しなきゃ
  • 正しい支援をしなきゃ
  • ミスしちゃいけない

と思ってしまう生活支援員がいても、何ら不思議ではありません。

「正しいこと」が、人を追い詰めることもある

例えば、

「もっと丁寧に対応しましょう」
「利用者さんの気持ちに寄り添いましょう」

これは、支援としては本当に大切なことです。
異論を挟む余地は皆無です。

でも、余裕がない日にその言葉を聞くと、
「ちゃんとできていない自分はダメなんだ」
と感じてしまうこともありますよね。

正論って、正しいからこそ逃げ場がないんです。

しかも現場って、“正しさ”だけでは回りません。

ご利用者さんから、「まだ10時だけど、昼ご飯が食べたい」と言われても、
対応できないことのほうが多いでしょう。

生活介護事業所という、ある程度の集団生活の場だからこそ、
いろんなものの間で揺れながら、その場その場で判断していく。

だからこそ現場は、実はかなり”大きなグレーゾーン”の中で動いている仕事なんだと思います。

100点満点より、60点の「まぁいいか」が現場を救うこともある

私は「100点を目指しすぎてしまうタイプ」です。

利用者さんにも、職員にも、自分にも、
「今よりももっとよくできるのでは?」
と思ってしまいがちです。

でも長く働くほど、当然疲れます。

そんな時、同僚が「まあまあ、いいじゃないですか」
と間に入ってくれます。

もちろん、雑でいいという話ではありません。

  • すべてが完璧じゃなくてもいい
  • 「エネルギーを蓄える時間」があってもいい
  • 安全だけは守るけど、それ以外は60点でOK

そう思える日があってもいいんじゃないかと思うんです。

実際、現場って“60点くらいの余白”がある方が、
予想外の出来事に対応しやすいんです。

「まぁいいか」があるから、人は続けられる。
それは支援員だけじゃなく、ご利用者さんに対しても同じなのかもしれません。

「正しい支援」だけが、良い支援じゃない

生活支援員の仕事は、答えが一つに決まりません。

人によって“心地いい距離感”も違うし、安心する関わり方も違う。

だからこそ、「これが正解です」
と言い切れない場面が、本当に多いんです。

私のブログも、「答えのない現場に、正解を探す」アイデアをまとめていますが、
絶対的な正解を提示した記事は、おそらく書いたことがありません。

支援のアイデアや、知識やスキルを身につけることと同時に、
「現場が回っていて、みんなが穏やかなら、それも一つの支援なのかもしれない」
と思うことも、生活支援員としての立派なスキルだと思います。

大きなグレーゾーンの中で働いていてもいい

福祉の現場には、きれいに割り切れないことがたくさんあります。

理想と現実のズレ。
気持ちと対応のズレ。
正しさと余裕のズレ。

その中で毎日働いていると、
「これで良かったのかな」と悩むこともあります。

でも、白か黒かだけで働き続けるのは、消耗が激しすぎるかもしれません。

正論を否定したいのではなく、
「100点の正しさよりも、60点の”まあいいか”が強いこともある」
そんな風に考えている生活支援員が、今日も現場で働いています。

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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。

ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「説明がわかりやすい」「(個別支援計画の)言葉が丁寧」という評価を頂いています。

ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️

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