
この記事は、現役生活支援員として働く中での「気持ち」を書いた記事です。
支援テクニックではなく、“現場で働く人あるある”に近いかもしれません。
生活支援員として、支援スキルを磨いたり、
知識を吸収することはとても大事です。
「もっとこうした方がいい」
「本来はこうあるべき」
「支援員なんだから、仕事と割り切ることも必要」
そんな“正論”に出会う機会が少なくありません。
もちろん、その考え方自体が間違っているわけではないんです。
でも現場で長く働いていると、
生活介護という泥臭い現場では、正論が場を凍らせてしまうことがある、
と感じることがあります。
【📌現場って”思った以上に泥臭い”と痛感している私のプロフィールはこちら】
現場は、理想通りに進まないことの方が多い
福祉の現場って、本当に“予定外”の連続です。
むしろ、予定外が起きることが”予定の範囲内”なんです。
急な予定変更や、欠員による職員不足。
ご利用者さん同士のトラブルや、体調不良。
天候の悪化による心身の不調。
「今日は平和に終わるかな」と思った日に限って、何かが起きる。
逆に、何も起きなかった日に「逆に怖いな」と思ってしまうことすらあります。
そんな中で働いている我々生活支援員にとって、
“理想的な支援”を毎日100点満点で続けることは、
現実的にはかなり難しいと言えます。
自分が思い描く理想的な支援と、現場のリアルの間で、
- 完璧に対応しなきゃ
- 正しい支援をしなきゃ
- ミスしちゃいけない
と思ってしまう生活支援員がいても、何ら不思議ではありません。
「正しいこと」が、人を追い詰めることもある
例えば、
「もっと丁寧に対応しましょう」
「利用者さんの気持ちに寄り添いましょう」
これは、支援としては本当に大切なことです。
異論を挟む余地は皆無です。
でも、余裕がない日にその言葉を聞くと、
「ちゃんとできていない自分はダメなんだ」
と感じてしまうこともありますよね。
正論って、正しいからこそ逃げ場がないんです。
しかも現場って、“正しさ”だけでは回りません。
ご利用者さんから、「まだ10時だけど、昼ご飯が食べたい」と言われても、
対応できないことのほうが多いでしょう。
生活介護事業所という、ある程度の集団生活の場だからこそ、
いろんなものの間で揺れながら、その場その場で判断していく。
だからこそ現場は、実はかなり”大きなグレーゾーン”の中で動いている仕事なんだと思います。
100点満点より、60点の「まぁいいか」が現場を救うこともある
私は「100点を目指しすぎてしまうタイプ」です。
利用者さんにも、職員にも、自分にも、
「今よりももっとよくできるのでは?」
と思ってしまいがちです。
でも長く働くほど、当然疲れます。
そんな時、同僚が「まあまあ、いいじゃないですか」
と間に入ってくれます。
もちろん、雑でいいという話ではありません。
- すべてが完璧じゃなくてもいい
- 「エネルギーを蓄える時間」があってもいい
- 安全だけは守るけど、それ以外は60点でOK
そう思える日があってもいいんじゃないかと思うんです。
実際、現場って“60点くらいの余白”がある方が、
予想外の出来事に対応しやすいんです。
「まぁいいか」があるから、人は続けられる。
それは支援員だけじゃなく、ご利用者さんに対しても同じなのかもしれません。
「正しい支援」だけが、良い支援じゃない
生活支援員の仕事は、答えが一つに決まりません。
人によって“心地いい距離感”も違うし、安心する関わり方も違う。
だからこそ、「これが正解です」
と言い切れない場面が、本当に多いんです。
私のブログも、「答えのない現場に、正解を探す」アイデアをまとめていますが、
絶対的な正解を提示した記事は、おそらく書いたことがありません。
支援のアイデアや、知識やスキルを身につけることと同時に、
「現場が回っていて、みんなが穏やかなら、それも一つの支援なのかもしれない」
と思うことも、生活支援員としての立派なスキルだと思います。
大きなグレーゾーンの中で働いていてもいい
福祉の現場には、きれいに割り切れないことがたくさんあります。
理想と現実のズレ。
気持ちと対応のズレ。
正しさと余裕のズレ。
その中で毎日働いていると、
「これで良かったのかな」と悩むこともあります。
でも、白か黒かだけで働き続けるのは、消耗が激しすぎるかもしれません。
正論を否定したいのではなく、
「100点の正しさよりも、60点の”まあいいか”が強いこともある」
そんな風に考えている生活支援員が、今日も現場で働いています。
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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。
ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「説明がわかりやすい」「(個別支援計画の)言葉が丁寧」という評価を頂いています。
ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️




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