現役生活支援員が実践する!ご利用者さん別「情報量のコントロール術」

生活支援員のための”関わり方”
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生活支援員として働いていて、
「丁寧に説明したつもりなのに、ご利用者さんが混乱してしまった」
という経験はありませんか?

そんな時、
「もっと丁寧に伝えないと」
と思ってしまうかもしれません。

ただ、現場で15年働いて感じるのは、
「伝える内容が多すぎた」
というケースも少なくないということです。

今回は、現場歴15年になる私が、
現場で意識している「情報量のコントロール」について、
担当しているご利用者さんの特性別にご紹介します。


この記事を読むと

・人によって「必要な情報量」に違いがあることがわかります
・情報量をコントロールするコツを知ることができます
・具体的な支援の方法について知ることができます


事例①:”1つできたら次”方式

Aさんは、呼吸器官に障害があり、言葉を話すことができません。
ですが、こちらが伝える内容はある程度理解することができます。

伝わらない時や、混乱した時などは、
自分で自分の顔を叩いてしまいます。
(不快や拒否を伝えてくれている、と判断しています)

情報量のコントロール・ポイント

例えば、「ペンを片付けて、椅子に座って下さい」と伝えてみます。

この時、本人の拒否のアクションなどを参考に、
「どこまで伝わったのか」を確認するのがコツです。

・最初から行動に結びつかなかった
・ペンを片付けた段階で固まってしまった
・ペンを片付け、椅子に座ることができた

最初から行動に結びつかなかった場合は、
言葉の選び方や、行動の内容を変えてみます。

逆に、両方ともできた場合は、
どこまで情報量を増やせるか、を確認していきます。

Aさんの場合、ペンを片付けたところで固まってしまいました。
そのため、”ひとつできたら次”方式で、
「今してほしいことを、1つだけ伝える」という関わりをしています。


事例②:「口頭」+「メモ」の組み合わせ

Bさんは、日常の生活動作を問題なく行うことができます。
言葉でのやり取りも可能です。

施設に到着すると、基本的にはご自分のペースで過ごされるので、
スケジュールは、朝の段階である程度まとめて伝える必要があります。

ですが、本人にとって
「読めない文字」「理解できない言葉」が出てきたり、
”覚えられない”と感じてしまうと、
非常に混乱してしまいます。

情報量のコントロールポイント

例えば、大まかな1日の流れを伝えてみます。

・午前中、創作活動
・昼食後、今日はウォーキングのルートが変わります
・午後から、軽作業と自由時間

この時、本人の反応などをチェックしながら、
「どの程度の情報量までなら覚えられるか」を確認するのがコツです。

・”変更”があると、全てが覚えられなくなってしまう
・昼以降の予定を忘れがちになってしまう
・本人が知っている言葉なら、すべて理解することができる

本人が知っている言葉であれば、全て理解することができるなら、
情報量のコントロールよりも、
「本人の知っている言葉」で伝える工夫が重要になります。

”変更”で全てが覚えられなくなってしまう場合や、
時間経過で忘れやすいタイプであれば、

・「口頭」+「メモで伝える」
・変更点だけをメモで伝える

といった方法が有効かもしれません。

Bさんの場合は、「自分の知らない言葉」で混乱してしまうので、

本人が”覚えられない”と感じたところだけ、
本人にメモしてもらう

という方法を取っています。


大切なのは「その人に合った量」を探すこと

現場では、
「短く伝えましょう」
「具体的に伝えましょう」
と言われることがあります。

もちろん、それ自体は大切です。

ただ、
「誰にでも同じ方法が当てはまるわけではない」
ということも忘れてはいけないと思います。

  • 一つずつ伝えたほうが安心できる人
  • 全体像がわかったほうが安心できる人
  • 文字で見たほうが理解しやすい人

必要な情報量は、人によって異なります。


おわりに|”情報量”にも工夫と配慮を

生活支援員として、ご利用者さんへの情報伝達を考えた時、
「どう伝えるか」に意識を向けるのは、とても大切な視点です。

そして、”一度に伝えてほしい情報量の塩梅”は、
人によって違います。

だからこそ、
「この方には、どのくらいの情報が安心につながるんだろう?」
という視点を持ちながら、日々の関わりを積み重ねていきたいと考えています。


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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。

ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「説明がわかりやすい」「(個別支援計画の)言葉が丁寧」という評価を頂いています。

ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️

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