私は現在、ABA(応用行動分析学)について、
学びを深めています。
今回の記事は、学びの過程で知った、
“強化”とか“弱化”という言葉についてです。
知識ゼロからでもわかるように、
現場をイメージしながら書いてみます。
私はあくまでも、現場歴15年の現役生活支援員です。
ABAの専門家ではないことをご理解の上お読み下さい。
この記事を読むと
・強化と弱化について大まかにわかります。
・ABAについて学ぶきっかけが得られるかもしれません。
・現場での考え方について知ることができます。
そもそもABAって何?
まず、簡単にABAについて確認しておきましょう。
ABAとは、一言で言うと
「なぜその行動が起きたかを考える学問」です。
”なぜ?”を考える時には、
その人の内面ではなく、
目に見える情報で分析していきます。
ABAについては、こちらの記事で詳しく解説していますので、
興味がある人は読んでみてほしいです👇️
「強化」と「弱化」は、増える/減る
ABAでいう強化は、その行動が”増える”こと、
弱化は、その行動が”減る”ことです。
その行動そのものの「善し悪し」は考えません。
頻度や強度が増えたのか減ったのか。
だけに注目します。
”きっかけ”と”行動”と”結果”はワンセット
私が関わっているご利用者さんに、
自分で自分の顔を叩いてしまう人がいます。
支援者が「〇〇に行きましょう」と声をかけると、
2メートルほど離れていても聞こえる音が出るほど、
顔を叩いてしまうことがあります。
顔を叩いてしまう行動は、
支援者が「行かなくても良い」と伝えることで止まります。
ここでのポイントは、
「どういう心境で顔を叩いたのか」を考えるのではなく、
何がきっかけで顔を叩いてしまい、
その結果何が起きたのかを考えることです。
この場合、強化と弱化の対象となる行動は、
「顔を叩いてしまう」です。
顔を叩く頻度や強度が増えることが、”強化”。
減少することが、”弱化”です。
「強化」と「弱化」は、行動が増えるか減るか
ここまでを一度整理してみましょう。
| 用語 | 行動の変化 |
|---|---|
| 強化 | 行動の頻度や強度が増える |
| 弱化 | 行動の頻度や強度が減る |
まずは、これだけ覚えておけば大丈夫です。
「強化=良いこと」
「弱化=悪いこと」
と思ってしまうかもしれませんが、
行動そのものの善し悪しは考えません。
最初はこのくらいシンプルでOKです。
【難易度↗】「正の強化」「負の強化」
学びを深める中で、
私自身が混乱してしまったことがあります。
それが、「正の強化」「負の強化」という考え方です。
単純に、「強化なのに“負”って何?」と思いました。
学びを深める中でわかってきたことは、
- 正=何かを加える
- 負=何かを取り除く
という意味があるということです。
正の強化
何かを加えることで、
行動が増えるというものです。
たとえば、
「創作活動に参加した」⇒「絵を描いた」⇒「周囲の人に褒められた」
その結果、絵を描く行動が増えたとします。
これは、
周囲の人が褒めるという行動を加えたことで、
絵を描く行動が増えたという、
「正の強化」です。
負の強化
何かを取り除くことで、
その行動が増えることです。
例えば、
「創作活動に参加した」⇒「絵を描いた」⇒「”何もしない時間”がなくなった」
その結果、絵を描く行動が増えたとします。
これは、何もしない時間が取り除かれたことで、
絵を描く行動が増えたという、
「負の強化」です。
【難易度↗↗】「正の弱化」と「負の弱化」
これは、私がさらに混乱してしまった内容です。
「正の弱化」と「負の弱化」という言葉です。
このあたりから、頭がぐちゃぐちゃになりましたが、
時間をかけてゆっくりと理解していきました。
知識ゼロ状態の私が、学びのために購入した書籍に興味がある人は、
こちらの記事をご覧ください👇️
正の弱化
何かを加えることで、
行動が減るというものです。
たとえば、
「創作活動に参加した」⇒「絵を描いた」⇒「周囲の人に褒められた」
その結果、絵を描く行動が減ったとします。
これは、
周囲の人が褒めるという行動を加えたことで、
絵を描く行動が減ったという、
「正の弱化」です。
負の弱化
最後は負の弱化です。
これは、何かが取り除かれることで、
その行動が減ることです。
例えば、
「創作活動に参加した」⇒「絵を描いた」⇒「”何もしない時間”がなくなった」
その結果、絵を描く行動が減ったとします。
これは、何もしない時間が取り除かれたことで、
絵を描く行動が減ったという、
「負の弱化」です。
現場で大事なのは「行動の前後」
ここまではあくまでも、教科書ベースの学びのお話です。
生活支援員として大事なのは、ABAの考え方を現場にどう活かすか、
ではないでしょうか。
これはあくまでも私の意見ですが、
「どうして顔を叩いているんだろう?」
と本人の行動だけを考えるのではなく、
顔を叩く前に何があった?
そのあと、何が起きている?
という、
「一連の流れで捉えてみる」
という視点に立てるだけで、
ご利用者さんの理解の幅が大きく広がることがあります。
まとめ|「増えた?減った?」からで大丈夫
今回は、ABAの「強化」と「弱化」について、
できるだけ簡単に整理しました。
覚えておきたいのは、まずこの2つです。
強化=その行動が増える
弱化=その行動が減る
そして、「正」「負」がついたら、
正=何かを加える
負=何かを取り除く
です。
最初から専門用語を全部覚えようとすると、
ABAは少し難しく感じるかもしれません。
でも、
「その行動のあとに何が起きた?」
「そして、その後その行動は増えた?減った?」
というところから考えてみると、
少し身近になるかもしれません。
ご利用者さんを理解する引き出しを増やすという意味でも、
これからも学び続けていきたいです。




コメント