ペットボトルといえば、飲み物を入れる容器です。
飲み終わったら、そのままリサイクルに出すことが多いと思います。
でも生活介護の現場では、
少し見方を変えるだけで、
ご利用者さん一人ひとりに合わせた支援ツールになります。
私は15年以上生活支援員として働く中で、
ペットボトルを支援ツールとして活用してきました。
今回は、その活用方法をご紹介します。
この記事を読むと
・ペットボトルを支援に活用するアイデアを知ることができます
・ご利用者さんに合わせたツールづくりのヒントが分かります
・身近な日用品を支援に活かす視点が身に付きます
① 交流会でペットボトルボウリング
▷こんな悩みありませんか?
地域の小学校と交流会をすることになり、
子どもたちと触れ合う時間に、何かの活動をしたい。
ご利用者さんが、体を動かす活動が好きな場合は、
ペットボトルボウリングはいかがでしょうか。
もちろん、体がうまく動かなくても大丈夫。
私の職場では、長机の片方の脚を折り曲げ、
坂道を作って、ボールを転がしています。
▷活用方法
中に少量の水を入れた、
空のペットボトルを並べるだけ。
後は、ボールを転がして倒していきます。
長机で坂道を作るパターンを見せると、
子どもたちにバリアフリーについて、
考えてもらうきっかけになります。
▷メリット
・準備が比較的簡単
・ルールの共有が容易
・地域との交流の入口になり得る
▷デメリット・注意点
・広いスペースが必要
・しっかりと意図を伝えないと、「子どもの遊び」と思われがち
・ペットボトルよりも、ボールの準備が難しい
② お手軽な”鳴り物(=楽器)”になる
▷こんな悩みありませんか?
音楽の活動や、出し物のレクリエーションで、
ご利用者さんにも楽器を使って参加してもらいたい。
でも、数を揃えようと思うと、
予算の承認が下りない…。
そんな時にもペットボトルが役立つかもしれません。
▷活用方法
今回の最大のポイントは、
「小さい力で大きい音を出したい」
「思い切り振っても、大きな音になりすぎない」
どちらのニーズにも対応できる点です。
特に、ご利用者さんの特性によっては、
止め時がわからなくなってしまったり、
力加減が難しかったりする場合があります。
あくまでも私の経験上ですが、
・大きな音を出したい⇒大きめのビーズ
・小さな音に抑えたい⇒切った厚紙や、刻んだストロー
がおすすめです。
▷メリット
・音の大小に関するニーズに応えやすい
・材料さえ揃えれば、大量生産可能
・使わなくなったら、分解してリサイクル可能
▷デメリット・注意点
・リサイクルを前提にすると、装飾が限られる
・誤飲のリスク
・音が苦手なご利用者さんへの配慮
③ 手指の運動に使える
▷こんな悩みありませんか?
手を使う運動を提案したい。
特に、つまむ動作や捻る動作を取り入れたい。
そんな時は、ペットボトルが使えるかもしれません。
▷活用方法
・ペットボトルのキャップを「はめる/外す」
・大量のキャップを色別に分類する
・倒れているペットボトルを立てる
など、ご利用者さんが必要としている動作の内容によって、
1つの素材で幅広く対応可能です。
▷メリット
・1つの素材で、複数のニーズに対応可能
・一人ひとりに合わせやすい
・必要がなくなればリサイクルに回せる
▷デメリット・注意点
・キャップを使う場合は、誤飲に注意
・リハビリテーションではなく「運動動作」という位置づけ
・疲労の蓄積が目に見えづらい場合がある
まとめ:身近な物だからこそ、一人ひとりに合わせられる
ペットボトルは、飲み物を入れるだけの日用品ではありません。
見方を少し変えるだけで、
- 運動活動
- 楽器
- 手指の運動
など、さまざまな場面で活用できます。
さらに、大きさや重さ、中身を変えられるため、
ご利用者さん一人ひとりに合わせた支援ツールを作りやすいことも魅力です。
特別な福祉用品でなくても、
身近な日用品には支援のヒントがたくさんあります。
ぜひ一度、ペットボトルを「一人ひとりに合わせた支援を提供できるツール」として活用してみてください。
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現場歴15年の現役生活支援員で、介護福祉士の資格を持っています。
一人ひとりの話をじっくり聴くのが得意で、「今あるもので何ができるか」という考え方を大事にしています。特に、日用品を支援に活用することに興味があり、日々試行錯誤をしています。
現場の業務と同じくらい大切なのが、自分自身をいたわるセルフケア。”目指せ福祉マスター”では、仕事と暮らしのベストバランスを応援しています。






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