生活介護の現場で働いていると、
「掃除は大事だけど、忙しい時は後回しになりがち」
という状況がよくあります。
もちろん、ご利用者さんの支援が最優先です。
そのため、掃除はどうしても「時間があったらやるもの」と考えられやすい部分があるかもしれません。
ですが私は、普段の掃除には、
単に施設をきれいにする以上の意味があると感じています。
それは、
ヒヤリハットや事故の芽を早めに見つける機会になること。
今回は、現役歴15年になる、現役生活支援員である私が、
普段の掃除を大切にしている理由についてお話しします。
この記事を読むと
・生活介護の掃除が、「きれいにするだけ」ではない事がわかります
・掃除がヒヤリハットを軽減できる可能性について知ることができます
・日常の業務の中に、無理なく「点検」の視点を取り入れることができるようになります
掃除は「汚れを落とす作業」だけではない
掃除というと、
- ゴミを拾う
- 床を拭く
- トイレを掃除する
といった「作業」を思い浮かべる方が多いと思います。
しかし生活介護の現場では、
掃除をしている時だからこそ気づけることがあります。
普段は何気なく見過ごしてしまう場所も、
掃除をしながら見ることで違和感に気づきやすくなるのです。
掃除中だから気づける小さな異変もある
突然ですが、皆さんは掃除をする時に、
どこを見ていますか?
目の前の汚れ以外にも、
「他にも汚れはないかな?」と、
目を配る瞬間があるのではないんでしょうか?
実はこの視点、とっても大事なんです。
ここに、
「ご利用者さんが危ない箇所はないかな?」
という意識をプラスするだけで、
ヒヤリハットを減らすことにつながります。
通路や動線の確認にもなる
掃除のもう一つのメリットは、
普段使っている通路や共有スペースを、
改めて見直すことができるということです
生活介護事業所はある程度の集団生活の場なので、
どうしても、スペースに対して物が多くなりがちです。
(私の職場だけでしょうか…?)
特に、荷物が通路にはみ出している状況は、
思った以上に危険です。
歩行に不安のある方や、車椅子を利用している人だけでなく、
興奮が抑えきれずに、走り出してしまう人にとっても、
思わぬ事故や怪我につながりやすいからです。
職員にとっては問題なく見える配置でも、
ご利用者さん目線では危ない場合があるので、
掃除は、そうした環境を見直すきっかけにもなります。
異常の早期発見につながることもある
掃除は、ご利用者さん自身の、
変化の発見につながることもあります。
私が実際に経験したケースですが、
掃除をしていた同僚から、
「最近この辺に髪の毛が多く落ちている」という話を聞きました。
その周辺の様子を注意深く観察していると、
あるご利用者さんが、自分の髪を抜いていることがわかりました。
ご家族さんからは「ストレスのサイン」と伺っていたので、
大事に至る前に対応することができました。
日々の掃除を通して環境を見ているからこそ、
小さな異変にも気づきやすかったのだと思います。
前職で学んだ「ラウンド」と少し似ている
私は福祉業界に入る前、喫茶店で働いていました。
その職場では、「ラウンド」と呼ばれる業務がありました。
客席を歩きながら、下げる食器はないかを確認したり、
お客さんも含めたお店全体の様子をチェックする時間です。
もちろん、生活介護の現場とは目的が違います。
ですが、
「現場を歩いて、自分の目で確認する」という点では、
共通している部分があるように感じています。
掃除も同じで、ただゴミを拾うだけではなく、
現場全体の状態を確認する機会として活用できます。
掃除はヒヤリハットを減らす第一歩
事故やトラブルは、
ある日突然発生するように見えて、
実際には小さな予兆が隠れていることがあります。
- 少しだけ緩んだネジ
- 少しだけめくれた床
- 少しだけ動線をふさいでいる荷物
こうした小さな違和感を見つけられるかどうかで、
その後の事故予防につながることもあります。
掃除の時間は、
そうした「危険の芽」を見つける貴重な機会です。
まとめ:掃除は「攻めの安全管理」かもしれない
掃除というと、「汚れたからきれいにする」
というイメージがあるかもしれません。
ですが生活介護の現場では、
- ご利用者さんの変化に気づく
- 動線の安全を確認す
- ヒヤリハットを予防する
こうした役割も担っています。
つまり掃除は、
問題が起きた後に対応するためのものではなく、
問題が起きる前に気づくための時間
とも言えるのではないでしょうか。
掃除は「単なる清掃業務」ではなく、
ご利用者さんの安心や安全を守るための、
「攻めの安全管理」なのかもしれません。
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現場歴15年の現役生活支援員で、介護福祉士の資格を持っています。
一人ひとりの話をじっくり聴くのが得意で、ご利用者さんの悩みを言語化したり、やさしく言い換えることに自信があります。
ありがたいことに、ご利用者さんやご家族さんからも「言葉選びが丁寧」「書類の要点整理が上手」と評価を頂いています。
ABA(応用行動分析学)をベースにしたアプローチが得意で、「どのように環境を整えていくか」を入口に支援を組み立てています。ABAについては、こちらのサイトが非常にわかりやすいのでおすすめです👇️





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