
この記事は、現役生活支援員として働く中での「気持ち」を書いた記事です。
支援テクニックではなく、“現場で働く人あるある”に近いかもしれません。
「生活支援員の仕事って、やりがいがありますよね」
福祉の仕事に限らずですが、
そんな言葉を聞く機会は少なくないように感じます。
たしかに、生活支援員として働いていてよかったと感じる瞬間はあります。
自分の支援で、ご利用者さんが穏やかな表情をされている時。
以前はできなかったことができるようになった時。
「気持ちが通じ合ったな」と感じた時。
そういう瞬間に救われることも、実際あります。
でも正直に言うと、私は昔から「やりがい」という言葉に、
少しだけ苦手意識がありました。
もちろん、“やりがいを感じること”自体を否定したいわけではありません。
ただ、生活支援員として、現場で15年働く中で、
「やりがいを感じて当然」という空気に、少し息苦しさを感じています。
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「やりがい」がある日ばかりじゃない
生活支援員の仕事って、きれいごとだけでは回りません。
ご利用者さんだけでなく、ご家族さんへの対応に悩む日もあります。
何気ない一言で関係が崩れてしまったように感じる日もある。
急な欠員が出て、人手不足で余裕がなくなる日もあるし、
職員同士の空気に疲れることだってあります。
そんな日でも、現場は止まりません。
記録を書いて、送迎して、日中活動をこなして、
トイレ介助や食事介助も待ったなしです。
でも、そういう時にふと、
「やりがいを持って働かなきゃいけないんだろうか」
と思うこと、ありませんか?
疲れている時って、“やりがい”という言葉そのものが重たく感じることがあるんですよね。
「誰かのため」が、自分を苦しくすることもある
福祉の仕事は、誰かの力になれる素敵な仕事です。
でもその一方で、「誰かのために」を優先しすぎて、自分のことは後回しにしてしまう。
そんな日々に、心当たりのある方も多いのではないでしょうか。。
もちろん、自分の力が誰かの役に立つのは尊いことです。
でも、「誰かのために頑張る」を続けすぎると、
- もっと頑張らなきゃ
- 自分が我慢すればいい
- 利用者さん優先で考えなきゃ
と、なりやすい気がします。そしていつしか、自分を後回しにすることを、
「やりがい」という言葉に置き換え、自分自身を追い詰めてしまうのかもしれません。
でも、生活支援員も人間です。
疲れる日もあれば、余裕がない日もある。
どうしても優しくなれない瞬間だってあるんです。
それなのに、「やりがいを持って働くべき」という空気が強すぎると、
「やりがいを感じられない自分はダメなんじゃないか」と、
思ってしまう人もいるかもしれない。
私は、それが少し怖いなと思うことがあります。
「安定して働きたい」も、立派な理由だと思う
生活支援員として働く理由は、
本当は”人それぞれ”でいいはずです。
- 人の役に立ちたい
- 福祉に興味がある
- 資格を活かしたい
どれも、立派な理由だと思います。
でも福祉の仕事は、ときどき「やりたいか」よりも、
「やりがい」が中心になりすぎてしまうことがあるように感じます。
もちろん、やりがいを感じながら働けるなら素敵なことです。
ただ、「やりがいの有無」を前提してしまうと、苦しくなる人もいる。
だから私は、「やりがいを感じられなくても、続けていい」
という空気が、もっと広がってもいいと思っています。
自分の心身を守ることも、生活支援員には必要
以前の私は、「支援員なんだから」と、
自分を後回しにすることが多かった気がします。
でも長く働くほど、自分の心身が壊れてしまったら、
支援そのものが続けられなくなる。
そんな当たり前のことを、少しずつ実感するようになりました。
まとめ:「やりがい」は、無理に見つけなくてもいい
生活支援員の仕事に、やりがいを感じる。
それは、とても自然なことだと思います。
でも逆に、ご利用者さんのサポート以外に、
仕事を続ける理由があってもいいと思っています。
・土日が休みで無理なく仕事が続けられる
・夜勤がないから体がラク
・納期に追われる仕事が苦手
安定して働きたいと思うのも、
自分の生活を大事にしたいと思うのも、
決して悪いことじゃないんです。
だからもし今、
「やりがいを感じられない自分は向いていないのかな」
と悩んでいる人がいたら。
無理に“やりがい”を探そうとしなくても、大丈夫です。
まずは、自分の心身を守りながら働き続けること。
それも、生活支援員として大切なことの一つなんじゃないかと思います。
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勤続15年、生活介護事業所で働く現役の生活支援員です。ケアマネージャー、介護福祉士、小学校の教員免許などを持っています。
ご利用者さんの悩みを言語化したり、わかりやすい言い換えに自身があり、ご利用者さんからは「説明がわかりやすい」「(個別支援計画の)言葉が丁寧」という評価を頂いています。
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