ジップ付き袋といえば、
小物や食品を入れて保管するもの。
ビニール袋よりも密閉性が高いので、重宝しますよね。
でも生活介護の現場では、少し見方を変えるだけで、
ご利用者さんが活動しやすい環境づくりを支えるツールになります。
私は15年以上生活支援員として働く中で、
「食品の保存」以外の用途で、ジップ付き袋を活用してきました。
今回は、支援ツールとしてのジップ付き袋の活用方法をご紹介します。
この記事を読むと
・ジップ付き袋を支援に活用するアイデアを知ることができます
・整理や見える化の工夫を知ることができます
・身近な日用品を支援に活かす視点が身に付きます
① 「1回分」「1人分」を見える化できる
▷こんな悩みありませんか?
特に創作活動や日中活動の軽作業などで、
「1人分」が目に見えるようにしたい。
特に、ご利用者さんごとに必要な道具が違い、
その都度わけて配るのが大変という場合には、
ジップ付き袋が役立ちます。
▷活用方法
一人分の材料や道具を袋にまとめておきます。
私の職場では、創作活動の際
「自分専用の筆」を使っているご利用者さんがいるため、
他の人の筆と混ざらないための工夫、として活用しています。
単純に支援員の負担軽減だけでなく、
ご利用者さん目線でも、
「これが自分のぶん」
「これをやったら終わり」
が伝わりやすくなる可能性があります。
▷メリット
・準備時間を短縮できる
・ご利用者さん自身が、量や物を把握しやすい
・一人ひとりに合わせたセットを作れる
▷デメリット・注意点
・セットが増えすぎると逆に混乱する
・どこまで準備するか、の見極めが必要
・誤飲につながる物の管理に注意する
② 「1回分の外出セット」が作れる
▷こんな悩みありませんか?
これは”現場あるある”だと思うんですが、
通所時の、ご利用者さんの荷物が多くなりがちです。
・念のための着替え
・家庭からの連絡帳
・食器セット
・交換用のタオル
など、用意してあると安心できる反面、
ちょっとした外出の際に「全部持っていくのはちょっと大変」
となってしまうことがあります。
▷活用方法
透明なジップ付き袋を使えば、
中身が一目で分かります。
例えば、外食に行く場合、
・食器セット
・予備のマスクとタオル
・食事に必要なお金
などを、「1回分の外出セット」としてまとめることで、
必要な荷物だけを持ってお出かけすることが可能です。
▷メリット
・中身が見える
・必要な荷物だけを選ぶことができる
・名前を書くことで、誰のものかを確認しやすい
▷デメリット・注意点
・プライバシーへの配慮
・汚れ物などを入れる袋などが別途必要になるケース
・必要なものを想像できないと、外出セットそのものが作れない
③ 手指の運動になる
▷こんな悩みありませんか?
つまむだけではない、
引っ張るだけでもない。
少し複雑な手指の運動を提案したい。
そんな時には、ジップ付き袋が使えるかもしれません。
▷活用方法
ジップ付き袋を閉める動作には、
・ある程度のつまむ力を継続しながら
・もう片方の手で袋が動かないように保持し
・ジップに沿って指を動かす
という、複雑な動作が必要になります。
単純な開け閉めだけでも、
立派な手指の運動になります。
▷メリット
・ある程度複雑な運動動作を提案できる
・ジップの強さや大きさによって、難易度を調整可能
・繰り返し使える
▷デメリット・注意点
・開け閉めという、単調な作業になりがち
・「成功」を目に見える状態にする工夫が必要
・ジップの耐久性によってはすぐに壊れる
まとめ:身近な物だからこそ、支援はもっと整理できる
ジップ付き袋は、物を入れて保管するだけの日用品ではありません。
見方を少し変えるだけで、
- 活動準備
- 外出セットの作成
- 手指の運動
など、さまざまな場面で活用できます。
また、中身が見えることや、
一人分ごとにまとめられることは、
ご利用者さんにとっても支援者にとっても分かりやすさにつながります。
特別な福祉用品でなくても、
身近な日用品には支援のヒントがたくさんあります。
ぜひ一度、ジップ付き袋を「見える化と運動を提供できる支援ツール」として活用してみてください。
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現場歴15年の現役生活支援員で、介護福祉士の資格を持っています。
一人ひとりの話をじっくり聴くのが得意で、「今あるもので何ができるか」という考え方を大事にしています。特に、日用品を支援に活用することに興味があり、日々試行錯誤をしています。
現場の業務と同じくらい大切なのが、自分自身をいたわるセルフケア。”目指せ福祉マスター”では、仕事と暮らしのベストバランスを応援しています。






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